カメラも加工する前提だと思われる
某企業の撮影に。最後に総務関係の集合写真を何枚か撮っていたら、十代かな?若い女子社員が
— 田崎推しカメラマン (@ura__kyon) 2017年6月13日
「最後にSNOWで撮ってください」って。
言ってる意味がわからない位びっくりしました。謝ったら
「高そうなカメラなのに出来ないんですか?」って。
キヤノン様、ファームアップで!#1DX2 pic.twitter.com/VctIok8uDd
ファームウェアのアップデートで実現できないのは置いておいて、写真といえば加工するものというのが前提の発言であり面白い。
フィルムカメラから使って来ている層には、より見た目に忠実に、ノイズを少なくということなのだろうが、カメラを買っている層と、持っていない層とのギャップがあるということだろう。
金額的なものでも、スマフォよりも高い価格なので、より加工も上手く出来るだろうと想像しているというところか。綺麗に撮影出来て+加工も可能というのが認識だろう。
カメラ雑誌が、自分の知っている人が出ているから買うのであって、カメラの性能がどうとかは興味がないか、買うとき以外は関係ないのだろう。
「モノ消費からコト消費へ」と言われて久しいが、カメラは依然としてモノのままだ。
販売台数が下げ止まらないのも当然かと思われる。
そもそもGoogleのようにデータを取っていない。
既存のカメラが好きな層に、より性能の良いものをだしてアンケートを取れば、結果は良いというのが出てくるのは当たり前の話である。
それ以外の層からすると、iPhoneだとボタン押すだけで撮れるのに、色々と覚えないといけないことは多いし、他の人に向けたら引かれる、という感じではなかろうか。
(自撮り棒の先に一眼レフを付ける人はいないだろう)
転売屋がカメラを儲け道具にしているように、誰もが儲かる仕組みを作れば売れる。
Apple/Amazon/Googleに皆が注目しているのは、それで儲かるから。
こちらの方向でいくか、もっと体験に寄るものだと思われる。
チェキが売れてるのは写真が好きな人が増えたからとかじゃない。アイドルイベントなどで高く売れるからだ
カメラ好きな層からしても、もう高級路線のカメラなんて自己満足の世界だ。
TwitterでRAW画像を公開して比較するようなことは一般的じゃない。
誰が写っているか、誰が撮ったかの方が価値があるのだ。カメラそのものの価値じゃない。高級路線も100万の壁がある。フェラーリのように1000万のカメラは普通は買わない。仕事でも500万のカメラを買ってた層すら消えていったのだ。
高級路線の行き着く先は、IFは普段使いの安いものを買っておき、AFだとかセンサーがより良いのをレンタルという道なのだ。
しかもそのレンタルは、シェアリングで価格競争で、次第に高級感はなくなるのだ。
今の1日数万円出せるのはクライアントがついた広告屋だけである。
シェアリングエコノミーは、今のレンタルよりも安い価格で、よりラグジュアリーな気分が扱えるもので、数人に貸して細かいキズがつき始めたからメーカーに修理に出して10数万メンテにかかるようなものではない。
傷が付きやすい外見は安く取り替えられることは出来るが、高級感があるものである。
外に持ち出せないHomePodは流行るのか
iPodもiPhoneも、Macbook Airも、iPadも外で持ち出せたから流行ったと思っている。
AppleTVあるじゃないかと言われると思うが、もう更新なんてされないと思っている人は多いと思われる。
人の目に触れるものは、高級な感じのものを選んでもいいかなというもので、家の中のものは安い方がいいだろうというのが自分の感覚だ。
もちろん高級家電もあるので、全く売れないわけじゃないだろうが。
ドヤッうざいなと見せられる方が思うのだろうが、悪感情にしろ、良い感情にしろ、なにかしらフックがなければ、物も情報も溢れているので、ひと目に付くというのは条件な気がしている。
いくら良い物としてもてはやされたとしても、画面の中のことは他人事なのだ
カメラは儲かる道具に変わらないと減少は止められないか
カメラが好きな層は、パソコンを持っておりRAW現像を行っているわけだが、お金がかかるばかりであり、何かしらかの満足感が得られなければ、続けられない。
カメラを取り巻く状況として、機能だけ取り上げられカメラ雑誌で比較されるのだが、
- 撮影禁止の場所が増えており、カメラを取り出しての撮影するのがマナー違反になりつつある
- カメラを持っているだけで職務質問にあう時期が近づいている
- 旅行などの特別なイベントを記録するために、旅行費用に+αで手に入れるもの
というのが自分の状況認識であり、これを超えないといけないと思ってる。
観光の特定の場所か、運動会などの特定の場所以外では一般層は撮影しないだろうと思われる。日常的に使う物にいくら払うと満足度があるか。
カメラ単体の機能で勝負を挑んでいるわけだが、使えないし、使う機会はないのに、所有する喜びだけで販売している。
買うお金で、Netflixなどのサービスを数年続けられるなと考える方が普通だろう。
カメラを買うことでラグジュアリー感を感じられることもない。
30万のカメラを買うのであれば、それを辞めて30万分の旅行をしたほうが良いだろうと言う、よくあるモノから体験へということである。
いくらいいカメラで撮ったところで、SNSに流れるのはサイズが圧縮され、YouTubeで4Kで流せるといっても再エンコードされたものでしかないのである。
撮るものが全てとなると、
- 特別な人脈がいる人
- 特別な場所に入れる人
以外に写っているものに価値はない。外部記憶装置ならスマフォでよい。
スマフォが10万円であり、それとカメラの金額も比較される。
スマフォの10万円の中の2万円分がカメラであり、それと比較するとどうかとはならない。
カメラは儲かる道具に戻れるか
物が売れないの1つに、買うときにそれって儲かるの、が普通になってきていると思われる。転売層にカメラは需要があるが、売値の底値が安定している、商品のライフサイクルが比較的に長いといったところか。
一般層でもカメラを買って儲かるか、その一言に尽きる。YouTuberはカメラにこだわるのも商売道具だからであり、当然である。
中国のQRコードでお金を払う仕組みが広がると、動画配信をすると、映像に写ったものを配信主に支払うという、アイドルに貢ぐ形式は一定数の需要はあるとは思われる。
贅沢なディナーを食べにいって、お店を出る前にQRコードをSNSに流すと、ネット上の誰かが支払ってくれて、自分は支払う必要がないといった感じだ。
サービスから初めて必要ならハードを使うという風に勧めないと難しいのだろう