次世代スマフォ、サーバー向けARMv8アーキテクチャCPU「Atlas」、「Apollo」
ARMは2013年~2014年にかけてのスマートフォンやサーバーで使用されるCPUのコードネーム「Atlas」と「Apollo」を公開しました。
2012年は2010年に発表されたCortex-A15を使ったデバイスが登場。サムスンなどが既にチップを開発したことをアナウンスしてます。
そして2012年Q4に次世代CPUアーキテクチャARMv8-Aを発表するとのこと。2011年10月末のARMv8アーキテクチャ発表時にARMv8-Aはサーバー向けの64bitであることが発表されていました。
ARMv8-Aアーキテクチャ発表と同時に、ARMv8-AコアをFPGAに載せて動作させたAppliedMicroにライセンスされていることが載っています。
NVIDIAは独自にARMコアを拡張するライセンス契約をしています。
GPUをGPGPUとして利用する場合には、CPUとGPUとの距離が遠くボトルネックになるため、GPU側にCPUコアを乗せ性能を上げようという動きがあるので、どういったGPUを出してくるのか気になりますね。
ARMプロセッサロードマップ2012
肝心のARMプロセッサロードマップです。
一番左のARM11、ARM9、ARM7は古いコアです。スマフォなどは真ん中左の列になり、GPUがMali、OSなどのアプリを動かすのがCortex-Aファミリー、LTE-AdvanceなどはCortex-Rファミリー、家電などはCortex-Mファミリーとなります。
次世代プロセッサでもこのカテゴリーは維持され、スマフォ/サーバー向けには「Atlas」「Apollo」の2種類が出てくることになります。
GPUは「Skrymir」と「Try」の2種類が出てくるようです。
マイコンはより低消費電力な「Flycatcher」を出すようですね。
こういった製品にARMは使われています。
次のアーキテクチャARMv8で狙っているのは右下のサーバー。データセンターでは消費電力を下げるのが急務になっています。なのでモバイル機器に使われている低消費電力なARMコアを使おうという動きがあったのですが、これまでは32bitまでしか対応していなかったため、大量のメモリを使うサーバーには使えませんでした。ARMv8アーキテクチャでは64bitに対応したのでサーバーに要求されるメモリ容量にも応じられるというわけ。
使用するテクノロジーは32nm、20nm。POPと言っているのは、20nmなどの最先端プロセスではばらつきが大きくなってしまってしまうので、予めライブラリに最適化できるよう細工をしている技術のこと。
グローバルファウンドリーズもロゴには出ているのですが、TSMCのようにハイパフォーマンスからローパワーまで全てカバーすることはしていないのと、20nmの前のプロセスで立ち上げに苦労しているので、もう少し遅れるってことでしょうかね。