IT系メモ

興味のあったことや、勉強したことなどをメモしていきます。

IoTでつながるものの最低ラインのコストについて

IoTで2020年に250億台つながるとか、もっと大きな数字を出している所もありますが、繋げられるものが製造できる最低価格というのが議題にのぼらない不思議があります。

ARMのコアを使ったものだとライセンス形態にもよりますが、量産品に対してライセンス料金がかかるのと、製造原価もそれなりにかかります。

また売ってからメンテナンスがいらないわけではなく、データを通信するためのコストであったり、サーバー代であったり、デバイス自身の管理コストであったりがかかります。

また使い始めてから10年くらいは買い替えが不要などと謳っているところもあり、壊れたら買い替えるというような話になっていないので、よりコストがかかってきます。

100円均一で買えるスマフォのケーブルですら、それらのコストがいらず、売っておしまいなものでも、品質に対してうるさく言われるのですから当然ですし、100円で買える品が減ってきているので、ペイできないのでしょう。

Amazonが500円でAmazonダッシュボタンを売っているからといって、500円で製造できていないと指摘されるのも当然で、昔のゲームハードを格安で売って、後から5,6本ソフトを買ってもらうと、赤字が補てんできるようなビジネスです。

Amazonダッシュボタンに関しては、さらに上に品物のラベルが載って他と比較される(パッケージ・機能・価格)のが少なくなるのですから、上手くいったら広告費をもらうというモデルだったかと考えられます。

Googleホームにしろ、Amazon echoにしろ、日本の半導体メーカーが同じだけの機能を作ろうとすると、ハードウェアの販売価格とサーバー代などがそのまま商品に転化され、同じ機能なのに割高になってしまい勝負できなくなります。

サーバー代にしても、日本メーカーがサービスを始めようとサーバーを用意すると、サービス開始からしばらく経ってスケーリングで落としていったとしても、最低限の維持費はかかるわけですが、GoogleにしろAmazonにしろサーバーを誰かに貸し出す手段を持っているので、フットワークが軽い。

日本の半導体メーカーが困っている状況と同じ状況になっているのは、インテルであり、サーバー用CPUのほかに、IoTといってはいるものの、サービスを持っていないため、いまいち抜け出せずにいます。
これからはIoTではないか、なぜIoTに投資しないのか、とGoogle/Amazonと比較されて指摘がよく出ますが、サービスを持っていない以上、相手の土壌に大した戦略も持たずにいくのは無謀なのでしょう。

製造業からサービス業へと言われてからかなり経ちますが、Webサービス業界と製造業界が交わらないままずっと来ているのが、今の状況かと思います。
Googleが自動運転を始めた当初、なんでGoogleが車業界に参入するのか、お金を持っているところが話題づくりに開始したのではないかと指摘されていたのが、今では立場を揺るがすほどになっています。

そろそろサービスから、よりサービスを便利にするために何かを製造するという順番に否が応でも変わるのかもしれません。

ニコニコについて思うこと

nakamorikzs.net

 

プロではなく、一般からの動画制作側に振りなおしたほうがいいのでは

プロのYouTuberを抱え込めるくらい再生数を、英語圏を抑えられていないニコニコで稼げるわけでもないですし、報酬も払えないでしょう。
ということは、億万長者になるために動画をアップする人はニコニコは使わない。

YouTubeに対して、ニコニコが勝っているのは、文字だけの動画が少なかったり、タグによる動画が探しやすかったりする。

ただランキングにいくと、他のサイトでも見られるようなアニメであり、しかも同じ番組だから画質を比較されてしまう。

動画の画質が悪くても、内容が面白ければ見る。

動画をアップする側からすると、適度な再生数というのがあり、自分の知らないマスを目指しているわけではない。ある閾値を超えると炎上するリスクの方が高くなる。

 

視聴したいためにニコニコに来る新規参入者ではなく、動画をアップしたい新規参入者が必要では

ニコニコで動画を初期にアップしていた人たちは、年取ってしまって ライフスタイルが変わってしまっているし、3年ほど経てば学生で動画を作っていた層はいなくなってしまうのだから、新陳代謝が必要だ。

 

色んなアニメ作品が見られるからニコニコに来るという人は、他でも見られるのだから比較される。YouTuberを普段見ている層が、YouTubeにアップするのは仕方ない。
アニメを見ている層が、ランキングにある他の動画も見てみると面白かったから、自分も動画をアップしたら、という流れにはあまりならなかったということか。

 

古い動画のネタをずっと使いまわすのをやめたらどうか

ニコニコで検索していて、かなり古い動画がランキングの上位に出てきたり、古いネタをずっと使いまわしていたりする。
ジブリを定期的に流すように、そういうのがウケるし、見る側もわかっているからネタに参加しやすいのもあるが、新規参入を増やすには、昔の動画を見せないような仕組みも必要なのではないかと思う。
新規参入しても昔のネタを詰め込んだ方がウケがいいとわかれば、そうするだろう。(でもネタもニコニコの中でしか通用しない)

マストドンで思うこと

若い人達から、お前たちもう古いんだぜ、の構造になっていない

作者のEugen Rochkoが24歳、「mstdn.jp」さんが22歳で、若い人たちから次の時代が来たというカウンターとなっているわけではなく、周りの人達がこれが流行ると盛り上がっているところが、あまりよくないなと感じてる。

もうインフラ関係は個人で稼いだ金をつぎ込んで勉強するには、なかなか難しいものがあるので、若い人よりも会社でがっつり運用をやっている人にはそうそう勝てない。

 

複数のメディアでこれが流行ってますよと、実際にやっている人は少なくても何かしら新規性があるのだ、この波に乗らなければ遅れてますよ、と騒いでいて、自分もなにか新しいことが起こるのかどうか見極めは必要に思っているが、期待値が高すぎないか、注意している。

若い人が、大人たちに振り回されないかという老婆心が働くわけだが、どうか注意していただきたい。
経験したことは、どこかで役に立つので、無駄にならないけど、盛り上がっている人たちにとっては、マストドンがコケても痛くも痒くもなく、次にお金になりそうなものが出てくれば、マストドンなんて古いと言って蹴って見向きもされない。

多くの大人が理解できるのだから新しくないのだろう

色々とマストドンがいかに素晴らしいのか、理由は出てきてはいるのだが、何ができるのかパッとわかってしまうのだから新しくはないのだろう。
人のやりたいことは同じで変わることはなく、手段だけが変わるのだとか、あるのだろうが、やっぱり大人が理解できる範疇のものでしかない。

どうか大人達が、若い人たちにどう使われているのかわからないが、若い人たちは全員使っているといった使われ方が出てきてほしい。