デジタルデータの販売サービス「Gumroad」について思うこと
誰でもデータを直販できるGumroad入門。クリエイターの生活は変わる?(元記事)
Pinterestの19歳のデザイナーが起業して110万ドルを調達―Gumroadはリンクから支払いができる画期的サービス(元記事)
19歳のデザイナーが起業して、110万ドルを調達したGumroadがTechCrunchで報道され、またたく間にTwitterで話題になりました。
デジタルデータを販売する方法はこれまでもいくつも出てきていたのですが、どれもパッとしないまま、現在に至っているため、Grumroadが普及するかどうかは現時点ではわからないというのが正直なところ。
物を売ることに対して反発の多いTwitterでどうやって拡散するのか。
Twitterでのアフィリエイトは嫌われる傾向があるので、それに対してどうやって戦略を練るかが重要だと思います。
Twitterでフォローしてくれる人が、その人のファンであったり、同じような商売をしている方であれば不快感は感じないのでしょうが、多くの人にとって、販売リンクは邪魔な存在でしかない。
ターゲットを絞ったコンテンツ販売が難しそう
ソーシャルをターゲットとするのであれば、ターゲットとするクラスタに入っていく必要がありますが、細分化し過ぎているところに対してやっていっても、それほど拡大していかないだろうと。
そして地産地消が産地では消費量が少ないために外界から消費者を見つけてくる必要に迫られ失敗するように、クラスタ内での販売を続けていくのは難しい。どこかで拡散する方向に向かわざるを得ないと思います。そうなった時に、他のクラスタに向けたものは作れるのか?という疑問。
既存のピラミッドの上位に居る人しか得しない?
既に大人数のフォロワーを手にしている人は販売することができるのかもしれないが、そもそも新参者には拡散させるだけの力がない。ランキングを作ったとしても、時間が経っていくと上位は既に有名な人の作品ばかりということが起こる。 一発逆転がないとやっぱ辛いし、人が固まってくると面白くなくなってくる。
自分でメディアを持つには半年から一年かかる。それまで食いつなげるのか
自分でメディアを持って拡販するのも手ではあるけども、ネットだと知られるまで時間がかかる。その間どうやって食いつなげば良いのか。初期の段階からはさすがにこれ一本ってわけにはいかないだろうし。
制作費をペイ出来るだけの収入が得られるか?
広告費としてコンテンツを配布する所が出てくると思うのですが、そもそも赤字覚悟でクオリティの高いコンテンツを出してきた時に、他の制作費がこれだけかかったからこの金額で売ろうと思うところが駆逐されていくと思います。そうなってくるとコンテンツを販売していく道が作られたにもかかわらず、広告モデルへと再び移っていってしまう。