VR書店について
今のVRの課題と感じているのは、
- 日常とリンクしていなかったり、常に更新される情報の見せ方がないため、特別な体験をしたい!ときにしか利用しない。
- 死なないから、ということでトラウマになりそうなコンテンツが多い。綱渡りや飛び降り、パーソナルスペースへの侵入など
といったところ。
単に大きな画面で見たいというのであれば、4Kモニタが安くなっているので、そちらの方が有意義であり、わざわざ疲れるVRにする必要はない。
2DのスマフォやPCに比べて、VRの有利な点は3D表現の中に入れることではないだろうか。単純に3D表示であれば、普通のモニタでいい。
ということで、冒頭のVR書店になるのだが、これまでAmazonのランキングだと上位の本ばかり目立つなど、合う人にはいいだろうが、合わない人にはマッチングしないものだった。
以下VR書店で期待することである。
- 書籍の大きさを感覚で把握することができる。Amazonでは大きさまではわからなかった。
紙では大きすぎると手で持つことができないため、ある程度大きさは限られるがVRでは手で持つ必要がないので実在しない大きさの本でもよい。例えばビルくらい大きな本を片手でページをめくることも可能である。 - ドラゴンボールなどの複数巻を並べたときに背表紙の絵がつながる、色を揃えて本を並べるなど、Kindleで出来ないことが出来るようになる。
- 本を検索すると、棚のどの本がヒットしているのか、本を光らせて知らせることができる。現実の本屋では、印刷した棚の辺りを目で追って探さなければならないのだが、強調表示が出来る点はVR書店の方が優れているだろう。
- 本の検索では、ハリーポッターのように棚から本が飛んでくるといった演出が可能だ。現実では勝手に本は飛んでこないので、VR書店の方が優れていることとなる。
違っていた場合は本を放り投げれば勝手に店に戻るということもできる。 - 大量に本を持つときにカゴに入れる必要はない。
自分の近くに空中で飛んでおくように設定は出来る。重たい本を持つ必要がないし、ごろ寝して読むときも本が空中に浮いているので支えはいらない。 - アフィリエイトだと1つの記事につき、2、3冊の紹介が限度だが、個人が本のセレクトショップを持つことができる。
- 引用文献をすぐに表示することが出来る。クリックすれば、ハンターハンターのグリードアイランドのようにブックが出てきて、前後の内容を確認することが出来る。
引用先が論文や本だけでなく、Webサイトやツイートといったことも出来る。こちらはブラウザを起動して表示すればよい。
動画の再生も出来るだろうし、ハリーポッターのように本の中が静止画と思ってたら動き始めたとか、そのまま静止画の中に自分が入っていくというのも出来るだろう。 - 書店の建物から全く別の物に変わってもよい。CGの街の中から宝探しのように所々に本が隠れていたり、ドラゴンクエストのように宝箱の中の本を集めたりもできる。
現実では本屋の本棚が動くことはないが、自分が動かず本棚側が動いてもVRではいいはずである。 - 本の上でジャンプをしたら、本の中の世界に入り込んだという演出が出来る。
VRゲームのカタログをめくっていって、気に入ったページを開いた状態で床に置き、その上でジャンプをするとゲームが遊べるといった、漫画の中の演出は出来るだろう。 - レシピ本であれば、必要な調味料と紐づけ出来るだろう。
食材の量から逆に複数のレシピを選ぶということも出来るはず。 - 電車の中が本棚という現実にはない本屋も出来るだろう。
電車の屋根の上に寝転がって立ち読みも出来る。
ニンテンドーラボについての雑記
皆のビジネス的な期待
- 発売から1年以上経っており、もうswitchの機能をフルに使ったswitchらしいゲームは出てこないと思っていたところに、switchでしかできないことを盛り込んできた。
- 使用材料はダンボールであり、アイデアさえ出てくれば参入することが出来る可能性があるので、体験・分析をしておかなければならない。
switchに参入出来なかったとしても、IoTとしてスマフォとラズパイ+ダンボールでなにか売れるものが作れるはずだ。
自社だけでダンボール製品を作っただけでは、市場は所詮ダンボールだろと言われるのはわかりきっているが、流行の波に乗れるような体制は作っておきたい。
流行の波がスマフォに向いたら大きなチャンスだ - 画面内でUI/UXを模索し、VRもコケてまだ早かったが、ダンボールでUI/UXを変えることが出来るなら可能性が沢山あるはずだ。
- 試作する際にダンボールを用いることがあるが、それをそのまま製品に持っていってもよいという事例が出来た。
- 個人で設計図を公開してくれる人が何人も出てきたら流行の波が作れる
楽しそう!というのは確かにあるが、どちらかというと、スマフォも飽和しているし、VRもイマイチだしどうすっかな、というところに、ダンボールという身近なものを使われたことによる其の手があったか!感と、これから流行りが来たときのためにいち早く体験しておいて、ポジショントーク出来るように備えなきゃといったところではないだろうか。
同時に、小さい子供がいる親御さんでなければ購入しないだろうから、数は売れないだろうなと思ったと思われる。
想定外だったこと
- ダンボールと聞いて、1枚のダンボールを想像し、軽いだろうと思っていたところに、箱は大きく重たいものだった。
ラボ発表の次の日に販売開始だったら、盛り上がっただろうなと想像すると同時に、行列に並んでまで買ったら、ネガティブなことが前面に出てきただろうなとも思う。 - 作る→遊ぶへ移行したときに放り出されるように感じる。
作る段階でかなり親切なマニュアルであるために、作り終わって遊ぶ段階になった際の説明があまりない。
作ってきているので、何かしら仕掛けがあるのだろうと想像は出来るのだが、いざ遊ぶ段階では画面内をどう操作すればいいのかがわからない。
そんなの子供は勝手に触って遊び方見つけるでしょ、というスタンスかもしれない。 - 思ってたより購入している人が少ないように思える。
- 作り終わるまでが結構大変なのだが、遊びに移ったら、大人だと1日で飽きる。
感想
- 子供と一緒に作ったら楽しそう!というのに当てはまっており、それ以上のものを期待するとダメだと思われる。
- ブログネタやYouTubeネタには作る過程を入れるので良さそうではあるが、用意されているマニュアルから外れることは、ほぼ不可能なので、作り終えた後にデコレーション過程まで入れないと個性的なコンテンツにはならない。
- 価格として、やっぱり高かったなという正直思う。
3000円台だと即決出来たのに、というのはよくわかる。
ソフト込の価格というのはわかるのだが、作り終わった後のゲームの種類が少ないので、製作マニュアルにお金を払っているのか?と疑問は出てくる。 - あくまでswitchの、Joyconというセンサーの塊が、画面から離れているから出来ることを集めたものであり、スマフォに応用しようとすると、センサー+ダンボールを用意することになる。
普段からラズパイを使っている層にはいいかもしれないが、キットとなるとそれなりの価格帯になると思う。 - 所詮ダンボールだろ、と思いがちなのだが、機構はそれなりに複雑。
ちょっと思いついたオレオレダンボールを作ろうとすると、ハードルが高すぎて折れる。なんとなく形は似ているかもしれないが、テープで補強するとか、そういうことになるかと思われる。