Mastodonに思うこと、続き
複数アカウントを使うことを前提に作られていない
pixivがインスタンスを作ったことで、趣味ごとのインスタンスが増えていくことが言及されているが、複数のインスタンスに複数のアカウントを作ることを想定して作られていないのが気になる。
ツイートごとに公開できる範囲を変えるのは、人間がやる以上ミスが起こるので、フォロワーごとにアカウントを変える。そのため複数のアカウントを切り替えながら使うというのが今の使い方だと思うのだが、それに対するものが無い
このあたりがTwitterの面倒臭さが出てきたことであり、自分が普段構築している人間関係とは異なった人達との交流を望みつつも、意図しないクラスタへの影響することを怖がるという、今の問題に解決策をもたらしてはいない。
mixi互換の趣味SNSが衰退した過去を乗り越えられるか
mixiが終わった後に、mixiの見た目を真似た趣味のSNSが乱立したわけだが衰退していった。
クラスタが限定されているので広告効果がありそうだ、だったわけだが、そうは上手くいかず、広告収入を得るのも大変で維持するのも難しい。
インフラの維持にかかる費用をどうペイするかだが、クラウドは特にその解を与えているわけではなく、インフラで儲けるためになっている。
pawooはトゥート以外の宣伝方法を準備できるか
想像している1つは、コミケの地図とツイートの連携であり、マップ上へのどれくらい人気があるのか、興味のある本があるのかなどである。
それだけではやはり維持にかかるお金を準備できないので、他にも宣伝方法が必要となる。
ツイート以外の何かが生まれているわけではない
分散というのが技術的に新しい感じがあるのだが、ユーザー側からすると面倒くさいだろうなと思えてくる。まだ日本人には2インスタンスなので、それほど困らないのだろうが。
分散出来ていないのでは
日本だと上位2つのインスタンスに人が集まってしまっている。
ユーザーの囲い込みではなく、全インスタンス共通でアカウントは管理で、各インスタンスは何かに特化したことを提供し、ユーザーはワールドを移動していく、といった方が分散っぽくて分かりやすかったのではなかろうか。
山手線の各駅を回るみたいに分散サーバーを回る感じで
「Mastodon」について思うこと
ポストTwitterと担ぎ上げられてしまったので比較が多くなっている
何ができるのかが想像できてしまうために可能性がない
Twitterが出た当初と、Mastodonを今出すことに対して決定的に違うのは、Twitterライクなために、できることが用意に想像できてしまう。
Twitterであったらいいよね、を実装されているのだが、Twitterが出てきた当初の、言語化できない、何したらいいかわからない、ツイートして何が楽しいのか、という『これは何か可能性がありそう』というのがMastodonにはない。
個人で建てたサーバーでの運営に対しての声
個人で建てたインスタンスなんて信用できるか、という声が上がっているので、ポストTwitterを名乗るのであれば、インフラとしてちゃんとしろよ、ということを求められている。
想像できてしまうがゆえに、不安定であろうがなんだろうが、「可能性」の一点で超えられるという後押しが弱い
既にTwitterライクなものが死屍累々存在していた
Twitterが落ちたときのために、他の連絡手段としてマイクロブログがあったが、それらを蹴飛ばして、Twitterはインフラとして存在している。
分散サーバーがインフラとして、緊急時に必要だが、負荷には弱い。
早くバルス祭りでMastodonを落とそうぜ!と一部ネタとして使われているのも、やればできるだろうと想像しているからだと思われる。
その他
- オープンソース最高!という状況にはあまりない。
競争力のあるものは秘匿にされ、コスト下げたいもの、差別化につながらないものなどはオープンとなる。 - 個人で管理できるものは増えてるが、結局面倒であろう。