Pogoplugを数ヶ月使ってみて
Googleリーダを読んでいるとPogoplugについての記事があったので、自分も数ヶ月使ってみた感想をまとめてみる。
自分の主な使い方は以下。
- Windows, Mac, Ubuntuのデータのやり取り
- iPhone,iPadからPDFを参照
- MacBook AirがSSDのため容量が足りないので、データの保管
残念だったこと
- ローカルのLAN内からのアクセスでも凄い遅い。
- MacのTime MachineのHDDとして利用できない。
- EverythingなどのHDD検索ソフトが対応していない。
- アクセス頻度が高くない場合にはHDDが回転を止めるので、アクセス開始からデータの読み込みまでかなり待たされる。
- 外からアクセスできるといっても、iPhoneなどからのアクセスでは回線速度が遅いため、すべてのデータをPogoplugに置いておいて、外からアクセスといった使い方はできない。(実用的に使えるのは5MBくらいまで)
- iPhoneアプリは閲覧性が悪い。検索できないので、フォルダ階層が深い場合や、沢山のフォルダが入っているような場合には非常に使いにくい。
- ApertureのライブラリをPogoplugのHDDに指定は出来ない。
出たときはネットでかなりもてはやされていて、便利だろうと思っていたのですが、それほどでもないというのが正直な所でしょうか。
一番辛いところは検索ソフトが使い物にならないところでしょうか。PDFやpptが多いので、全てローカルHDDに入れていた時は、全HDDを検索対象としていても、1秒もかからずにEverythingでは検索出来るので重宝していたのですが。
パーソナルクラウドが快適というまでにはまだまだと言ったところでしょうか。
Cortex-A15のキャッシュコヒーレンシについて(2)
キャッシュにはL1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュ…があるわけだけど、それぞれのデータに同じデータが含まれている構造のキャッシュは「inclusionキャッシュ」と呼ばれる。
一方、一部だけ同じデータが含まれている、もしくは含まれていない構造のキャッシュは「Non inclusionキャッシュ」と呼ばれる。
CPU間のキャッシュコヒーレンシを保つためには、他のCPUのキャッシュに、これから変更したいアドレスのデータが含まれているか確認作業が必要となる。これを「スヌープ」という。
inclusionキャッシュでは、L1,L2,L3のコヒーレンシが保たれているため、L3キャッシュのみをチェックすればL1,L2までさかのぼってスヌープしなくてもいい。
Non inclusionキャッシュではL1,L2,L3すべてのキャッシュをチェックする必要がある。
Cortex-A15ではL1キャッシュへのアクセスは全てL2キャッシュに届く。(Cortex-A15L3キャッシュはCPUコア内部にはなくDDR3などに該当する)
これによりL1キャッシュとL2キャッシュの間でやり取りが無くなるので性能が上がる。