深センについて思うこと
はてブで話題になっていたので、思ったことをメモしておく。
おそらく日本人が求めているものとは違う
YouTuberでものづくりをしている人もいて、日本でここまでガチでやっているとひかれるだろう。昔のニコニコ動画だと、サブカルチャーに寄り添って来てくれる、作ってみたの人は受け入れてくれたわけだが、YouTuberとなった場合には、求められたのはエンタメの芸であった。
何より深センで定期的に話題になるのだが、GoogleやAmazonやAppleの話題の方が毎日賑わっているのである。お金になりだが、実際に自分達にお金が回ってくるのを待っている感じではないだろうか。
また作るよりも、アリババから越境で日本に転売した方が賢いと感じる人は多いのではないか。もしくは金融や不動産で儲ける方がいいと考える人が多いのではないか。
技術はローカライズするもの
シリコンバレーを目指しても日本にできなかった。日本に深センを目指しても同じくできないと思っている。(渋谷にビットバレーを目指してまた動きがあるようだが)
寿司がカリフォルニアロールやスシタコスになったように、ローカライズされる。ピザもそのまでは受け入れられず、ニューヨークピザだったり、シカゴピザだったりにアメリカで独自に変わっていった。
同様に解決する課題もローカライズされている。GoogleやFacebookやAmazonがアメリカと日本でサービス内容がかなり違うように、アメリカ人がアメリカの課題を解決してきたように、深センの技術者は中国の課題を解決してきた。そして世界中のチャイナタウンからの課題も深センに集中してきたところがある。
日本のエンジニアが、自分の周囲の課題を解決しても、他国の課題を解決できない。中国に進出した企業が日本のやり方を持っていっただけでは失敗している。深センにあるものをそのまま日本に持ってきても訪日客に優しいというだけになってしまう。
技術の情報量不足
中国のWebを見ていると、海外からの技術情報の翻訳がかなり多いし、早い。あと独自の情報もある。
日本はというと、英語から日本語への翻訳は早いが、中国から日本語への翻訳はあまりない。
日本人が求めているのはアングラではないか
闇市の延長が転売経済圏ではないかと思うことがある。VALU、タイムバンク、ビットコイン、MERY問題あたりで、グレー色の強いものに熱狂し易いように感じている。
深センに力を感じるのは、グレー色があるからという気がしているのだがどうだろうか。
投資額
やっぱり金だろう。しかも一回ではなく、ビジネスが育つまで持続的にお金が入る仕組み。