ばるぼらさんと、さやわかさんのインタビューを読んで
ばるぼらさんと、ムーノーローカル元管理人のさやわかさんのお二人のインタビューを読んだ。ばるぼらさんはYouTubeのネットラジオをちょっと前まで聞いていたので、本をまた出されるのは嬉しい。
ネットは漠然と面白くなくなったなーと感じている1人であるので、共感しながら記事を読んだ。
さてインタビューの中で「イイねが有料であれば」というのがあるが、ニコニコ動画の広告は、応援したい人に対してポイントを使うものが既にある。
とはいえ新規に入ってくる人が減っており、既に数年かけて有名になった人を広告で宣伝したりということで、新陳代謝になるわけでもないように思える。
ライフスタイルが代わり、ネットの目利きが居なくなった?
RSSを毎日2万や3万目を通している人がそれなりに人数がいたときには目利きの人がいたように思う。
ニコニコ動画にしても、目利きによる動画を紹介する動画があった。
はてなブックマークは意図的にノイズが入ることがあるが、基本的にはTwitterなりニュース記事なりで話題になっていることや、有名サイトが多い。(ネットウォッチャー的な記事も入るが)
はてな界隈がウォッチしているサイトは限られているだろうし、みんなが話題にしたがるのは同じである。懐かしがっている人たちももうTwitterで話題にならないような記事を延々と探し回るようなことはないのだと思われる。
当たり前だが、もう昔のネット時代を生きていた人のライフスタイルは変化している。学生だった人も社会人になり、結婚して子供を産んだ人も居る。
コンテンツ作らなくなった人の引退理由の一定の割合がこれだ。
目利きをしていた人も忙しくなったらできなくなる。
1人からチームへ
UUUMもそうなのだが、もう1人で出来ることは限られている。
iPhoneアプリも1人では作れなくなったし、Webサービスも1人では立ち上げも保守も難しくなった。
毎日チェックする人の割合は限られているのだが、毎日コンテンツを作らなければ人気になれないという作る側の話もあるとは思う。
毎日SNSで、普通の人生を送っているとありえないようなことが沢山見られる時代に、普通に生活している人がコンテンツを作り出すのが難しく、チームでという流れもあるとは思う。
(だからこそゲーム や買ったものといったことでコンテンツを作る)
あとはチームでなければ特別な場所に入れないというのもある。
テレビ、ネットメディアの個人発信の取り込みがうまくなった
TwitterやSNSで話題になっていることで得をしているのは、テレビであり、大手ネットメディアと思われる。
当たり前だが情報収集能力は、個人vs組織だと組織に軍配が上がる。
PVが利益になるのでマスに向けて受けるネタを扱うのだが、毎日数十のコンテンツを出さないといけないのであり、その中に従来だったら目利きが紹介していたものも入ってくる。
パッと転載できるようなものこそ、テレビ・ネットメディアが取り上げるのであり、データ突き合わせたり資料を集めて時間をかけないといけないものを、なぜか個人でやることになる。当たり前だが毎日アウトプットできるわけはない。
共感コンテンツと、人
共感出来るコンテンツとは何かというと既に経験していることなのではないだろうか。携帯小説のときに自分のことだと共感できるのは、自分の周りのものに置き換えることが出来るからというのがあったが、それがコンテンツ一般的になったのだと思われる。
他にコンテンツよりもコミュニケーションが重要視されるようになったと言われるが、人への興味に落ち着いたということではないだろうか。
YouTuberの生活に憧れるのは、自分の生活領域から地続きになって、ひょんなきっかけでなれるかもしれないからというのと、コンプライアンス的にテレビが難しいようなことをやってるのを見ることが出来るようなところか。
ネットでも顔を出していない限り共感を得られなくなっている状況があり、人がコンテンツ化というか、キャラ化した実物を消費し続けるのがメジャーになったということかもしれない。