日本からのテック企業が流行らなかったのか
元の記事ではハッカーとなっていたが、内容的にテック企業だと思われるので書いておく。
技術的なハッカーとしては色んな所にいる。ハッカーの定義が微妙だが単純に技術を持っている人の意味合いで書く。
シリコンバレー流のイノベーションが行き詰まってきたと言われ始めているので、そんなところでボンヤリと思ったことを書いておく。
お金の動きが海外に伝わっていない
海外の芸術品を買い漁った時期があったが、日本の芸術に大金をはたいて買った事例があれば、日本の芸術品が海外から評価されたはずだという意見がある。
テック系も同じことで、国内でのお金の流れが海外に伝わっていれば、嫌でも国外に出ていった。本当に流行るかどうかは別として、お金を投じているかどうかで本気度がわかる。見られるのは今の技術力じゃない。将来化けると誰かが判断しているか。
ニュースで詳細を出してプレゼンをしたり、新しいアイデアのガジェットをクラウドファウンディングに挙げるよりも強力。
ソフトバンクのファンドが日本相手に投資していれば違っていただろうが、そうはならなかった。
人脈形成に制限がかかっている
1人の天才が世界を変えることは、もうあり得ない。あくまで舵を取るくらい。
Web界隈だと、それなりに流動性は高いと思われるが、それ以外はからっきしである。
イスラエルがスタートアップで来る来る言われているのはそのあたりだろう。(実際どうかは問わない)
カフェで本を読んでいて、ばったり出会って、何か注目していることはあるか話すなんてことはない。リナックスカフェがあった時代はあったのだろうが。
アポを取ってのやり取りはやはり無理だろう。それにもう秋葉原がテックやっている人が集まるところではなくなった。
研究を外へ発信するのも苦手であり、結局のところ閉じている。
ネットに出ていないのは存在しないことであり、どんなに優れていても何もやっていないのと同じである。
ホリエモンなどの有名人は、ぜひ人と人をつなげて欲しい。
有名人が有名人同士で固まるだけでなく・・・。
VALUなどで違和感を感じるのはこのあたりだ。
イノベーションと言って出てくるものではない
闇研というのが昔はあり、プロジェクトXなんてのはそればかりだが、コンプライアンスにうるさい今は無理である。意思決定がプロジェクトX世代だと、見て見ぬふりしてやるから、やれよと言ったところで無理なのだ。
技術は賞賛され、将来ビジョンを語れない
海外の技術が賞賛されるのは既にあるのでいいとして、数年先に何をしたいのか語る人はあまりいないということだろう。
97年のWWDCのスティーブ・ジョブズのクロージングセッションのようなことを語れる人はいないし、イーロン・マスクのように馬鹿げたことを語って実現しよういう人もいない。
将来どうしたいのかの前に、それって事業化できるのかが先に答えを求められる。
FacebookやGoogleやAmazonやAppleやサムスンには勝てないし、黒船来航でひっくり返るのだから、ひっくり返るタイミングにいかに早く反応するか、そのための体力づくりをしている方が賢い。
何かをしたいと表明でき、既存の技術を集めれば実現できるのであれば人が紹介でき、お金が足りないのであればお金が集まる。このループではなかろうか。
VALUやインフルエンサーが知名度集めるためにお金と知名度を集めるだけでなく。