5D Mark4が発表されたので、その感想
仕様については他にも紹介されていると思いますので、個人的な感想をメモしておきます。
価格が微妙に感じる
カメラの台数が減ってきているのに高機能で色々つぎ込んでいくので価格が高くなるのは予想していましたが、その価格に見合うかどうか。
キャノンの広告から読み取ったメッセージは
- 操作性は基本そのまま。
- デュアルピクセル活用しています。後処理でも活用方法考えたよ
- WiFiなどがあるからスマフォと連動できるよ。
撮影してすぐにSNSにもアップロードできるよ - AFと堅牢性は上位機種と同じで高性能だよ
画質は変わらないかも
画素数も5DsRの5000万画素があるので、あまりプッシュし過ぎると差別化できないので3000万画素に増えたことには触れていないなという感じ。
高感度特性について、画素数が増えた分悪くなっているはずで、「DIGIC 6+」でノイズリダクションで今までと変わらないレベルに押さえているはず。
JPEGはいいかもしれませんが、RAWだとノイズが悪くなっているかも。
キャノンのレンズを使わない人は恩恵が少ない
1Dx2とレンズを一緒にレンタルするようなプロの場合はともかく、個人だとキヤノンのズームはAFが早い(他社はAF遅すぎる)ということで純正レンズを買うので恩恵をうけるかもしれませんが、単焦点だとシグマ買う人が多いので、ディジタルオプティマイザ専用のチップを追加されても、あまりうれしくないかも。
Dual Pixel RAWは、Lightroomが対応するかどうか
キヤノン純正のRAW現像ソフトでフル対応でピント補正などが出来るかもしれませんが、Lightroomで対応していなくても、最低限RAWが開けるかどうかというところだと思います。
デュアルピクセルになって、全く影響ありませんということはなく、デュアルピクセル画素はノイズが多くなる、色再現性が悪いなどを補正しているはずで、RAW現像ソフトメーカーにデータ配列などを公開するかどうか、現時点ではわかりません。
最悪のケースだとDual Pixel RAWで保存してしまうと、純正のRAW現像ソフト以外でしか開くことが出来ないとなってしまうと、5D Mark3から4に買い換えるだけの魅力がなくなるかと。
Adobeも既に勝負が決してしまっていて、5D4の特殊仕様にわざわざ対応しなくとも、他のソフトにユーザーが移ることはないので、頑張るかどうか。
後から出てくるキャノンのカメラが対応してくるのであれば、対応せざるを得ないのでしょうが、デュアルピクセルをどれくらいキャノンが仕込んでくるのか、デュアルピクセルの仕様は変わらないのか、その辺りが不鮮明なので、頑張るか。
もちろんAdobe側からすると深度情報を得られるので、先行して対応するという道もあります。深度情報からメインのものと背景のホワイトバランスを変える、ボケ量を変える、マスクを作るなど、Lightroomならでというのは考えられます。
動画撮る人は買うのか?
5D Mark2の時に一眼レフで動画を撮るという使命を背負ってしまったために、4K対応もしてきたわけですが、現時点では状況が変わってしまっています。
4Kが撮れればいいというだけでは、既に他の製品がありますし、一眼レフ対応のステディカムは求められていないだろうというのがあります。
映画を撮るのであればLogで保存できないとと思う人が多くなっているかと思います。
ダイナミックレンジが大事と感じる分野ですから、プロ向けには一歩足りず、中途半端な感じです。