製造業からサービス業へのメモ
- IoTで製品がたくさん増えてくるが、既に物が溢れている社会では、
『自分の周りで使っている人を見かけて製品を褒めている』か、
『自分が尊敬する人が製品を褒めているか』が重要。 - 製品を使って自慢が出来たり、人が羨むようなものでなければならない。
そうでなければ他人に薦めたり、ドヤ顔したりしない。
もしくは、他人から使っていると何か他と劣っていると仲間はずれにされるような場合(Androidの過去の製品など)
製品が優れていることは重要ではあるが、他人に見せて30秒でネタとして説明できない限り意味が無い。
(体験が需要と言われているが、一週間使ってやっとわかるなどは他人に説明できない) - IoTを使う側が儲からないとあまり意味が無い。
ネットでGoogleに注目が集まっていて、他社より技術的に遅れていたとしても悪く言われにくいのは、お金を出すところであることと、情報を握っているから。
情報が一定数集中すると権力となる。
お金をもらうところに対して、あまり酷くない限りは人は言わない。
AppleやGoogleで悪口よりもいいことが広まるのは、そこ。
お金を出してくれるところにはプレスを出しても注目してくれて、勝手に拡散してくれる。 - プラットフォームは大事と言われているが、重要なのは、ユーザー同士で競争すること。
ネット広告を配信する側はシステムを用意するだけで、使う側が改善活動を行ってくれる。Googleの広告が成功して、Appleの広告が失敗したのはここだと思われる。自社だけで改善活動はしないといけないが、社員数以上の効果が見込める。
人類は分業でなんとかしてきた。
金額についてはプラットフォーム側が有利。無料のものを用意して、プラットフォームを使うプレイヤー同士で、価格競争させればいい。無料vs有料の構図が出来上がるので、有料のものは安値競争を勝手にやってくれる。 - 一定数以上普及した時点で、テレビ広告が重要になる。
ネット広告で知る人は一部だけ。ヤフーニュースに載っても一時的だけ。
なんか最近流行ってそう、しかもテレビで広告やってるし、の感覚が重要。 - 個人はサービスに対してはお金を払わないし、一度受けたサービスを、もう一度同じサービスを受けた場合、満足度が下がる。
無料で使っていても改善点だとか不満点は言われる。
公式の説明文は、どれだけ丁寧に書こうが人は読まない。二次情報サイトの方が読まれる。Twitterなどで公式の文章に対して、いろんな人があーだこーだ言ってるのを見ることに対して価値があるのであって、情報の正確性は二の次である。
公式の文章をTwitterに届けたければ、記事のタイトル+URLだけツイートボタンでシェアする形ではなく、記事の中身を最小限の労力でTwitterに流せる形でなければならない。人はコピペするのさえ面倒くさいのである。
あと画像がない限りツイートは読まれない。(よっぽどみんなの正義感の琴線に触れるなどするものは別) - AirbnbやUberのように、家や車のような資産を持たなくても、サービスが強ければ強気にいける。
どこでも誰でも儲かる必要はなく、ピラミッドのトップだけ儲かる金額が重要。
いつか儲かるのではないか、と夢を見させつつ、今儲かっていないのは自分のサービスへの適用が下手だとか、そういう方向に勝手に向かってくれる。
一定以上普及した状況になった場合、客への利便性が悪くなるということで、利益が上がらなくても対応せざるを得ない。