機械学習ブームに思うこと
全体について思うこと
- コンピュータリソースとデータが重要であり、Googleは既にコンピュータリソースを持っているので勝つ見込みがあるが、何故かコンピュータリソースを持っていない、もしくは追加するだけの体力がないのに乗っかっているプレイヤーが多いように思う。
何千台のコンピュータを一ヶ月ぶん回しても怒られない会社ってどれくらいあるんだろうか。
インテルはCPUが売れれば良いので、そりゃこれから機械学習で大量のリソースが必要ですよと宣伝するに決っている。
勉強するのは大事だし、知らないより知っている方がいいに決っているのだが、将来使うんだっけという感じがする。 - 実世界の問題を解決しようとしていないのに、妙に期待度だけが高い気がする。
保育園の問題はまだ高度過ぎるとしても、仕事で作った資料に誤字が含まれているとか、プレゼンのストーリーに論理の飛躍があるだとか、ネットの文章で構造を解析して二項対立で表示してくれるとか。
もっと優先度高い問題あるんじゃなかろうか。
雪が降って公共機関が止まるので、家でリモートワークにする提案を承認させるための戦略などが提案された方が嬉しいんじゃなかろうか。
エクセルでの印刷のズレも解決してくれないのか。
いつの間にかエンパワーメントするためにコンピュータが利用されるはずが、人間を駆逐する方にいっているのが気になっている。 - シムシティなどの街づくりゲーのように、仮想世界の中を作って現実問題が起こるか、起こった場合は解決策はないか、トライ&エラーができる環境を早く作って欲しい。
実世界でトライアルするのが難しいからこその仮想世界でやる価値がある。
囲碁について
- Google側から見た場合、
A.I.が勝った場合、技術の優秀さを世界にアピールできる
A.I.が負けた場合、機械学習の開発環境をアピールすることで、
世界から優秀な技術者を呼びこむための広告・先行投資ができる。
またトレンドを自社でコントロールすることができる。
ということで、Googleとしては、勝っても負けても痛くない。
1勝でも勝ち取れば話題性としては十分。 - 人間側から見た場合、
A.I.が勝った場合、将来的な職を失う
A.I.が負けた場合、まだ人間の方が強かったという話になる
正直、人間側のリスクが高すぎやしないだろうか。血界戦線での囲碁のようなメリットがあるのかどうか。
Googleからすると、自社に入社し貢献することがない他分野の天才を、うまいこと利用しているように見えて仕方ない。