電子書籍時代の本屋さんを考えてみた。
電子書籍時代ではワザワザ書店に足をのばさなくても、ネットで売れ筋の書籍がわかり、気になった本はクリック一つで注文できてしまいます。どうやって書店に来てもらうかが重要です。
書店に来てもらうためにはネットで得られない体験や情報がなければいけません。
電子書籍販売サイトに載っているランキング上位の書籍のみを扱っていても、人目につきやすいため差別化には役に立ちません。
差別化が行える案を少し考えてみました。
- 有名人などがセレクトした書籍を紹介するコーナーを作る。
- 店内にある無線LANに接続している間のみ電子書籍の雑誌を制限なしに閲覧できる。
- 書店周辺のことを書いた個人が出版した電子書籍の紹介。
情報が多くなってしまうと面倒だから誰か選んでよ!と少しでも楽をしたいのが人情というもの。「あの人が選んだのだから間違いない」「憧れの人と同じライフスタイルを送りたい」というのは、まだまだ効果的だと思います。
そこで「あの書店に置いてあるのだから面白いに違いない!」と思われれば良い。
常に新しいことがあると思われることも必要です。更新頻度が高ければ「今、体験しておかなければいけない」と思われます。まだまだ経験しておかなければ時代に取り残されるという強迫観念は強いと思われるので、そこを付いていきます。
また更新頻度が高ければネタとして取り上げやすくなり、ブログの記事などで紹介されることに繋がります。
店内無線LANについてですが、現状の電子書籍の雑誌が家庭で全てを立ち読みできないようになっているため、書店に行って、書店の無線LANからなら全部立ち読みできるといった差別化が考えられますね。店内にカフェを併設するなどすると付加価値が付くのではないでしょうか。店内無線LAN越しに電子書籍を購入した場合、書店にもマージンが入るという仕組みなどが考えられます。
書店周辺の個人出版の紹介ですが、せっかく店舗を構えているので、地理情報と紐付けは基本ですね。
そして電子書籍になると個人出版も増えてくると言われています。例えばiPadで毎日1ページずつデザインと文章を書いていき、一定量を書き上げたらそのまま電子書籍として販売できるサービスが始まるのが予想されます。これまでのブログでは縦にスクロールすることを前提にして記事を書いていたため、ブログ書籍化ではデザインをしなおす必要がありました。これがiPadで読まれることを前提にして記事を書くことになると、「ウェブだけどページをめくる」ことを意識して書くことができます。つまり電子書籍化しやすくなるってことです。
こうして電子書籍の個人出版が増えてしまうと面白い本が出てきても埋もれてしまうことが予想されます。そこで地理情報から拾い上げてやろうというわけです。自分が住んでいる地域では、他の人はどんな生活を営んでいるかに興味がある人は少なくないはず。