工学倫理のためのメモ
なぜコストを下げなければならないのか
- 競争力をあげたい
- 利益をあげたい
- 高品質の製品を廉価で社会に提供したい
コストダウンとは
原価改善、原価削減(Cost Reduction略称CR)と称され原価の無駄取りのこと
コストダウンが可能なところ
- 製品の企画、設計、製造と工場出荷
- 物流・販売、消費・サービス、修理、廃棄・環境保全
ライフサイクルまで考えたコストダウンが必要。新商品の開発、新工法の開発はリスクは大きいが効果も大きい。
コストダウンの方法
- 品質を維持し、その上で無駄やロスなどを明らかにし、これを排除する
- 製造原価の低減だけでなく、間接部門の経費、物流・販売費などの分野のコストを下げる。
- 省エネルギーや環境問題などを先取りし、利益追求を徹底的に実践
チェックポイント
- 製品ごとの材料、外注費
- 製品ごとの工数、標準時間
- 製品ごとのコスト
- 原価資料がそろっているか
- 在庫の記録があるか
- 仕掛品の棚卸し数量を把握しているか
コストの要因
- コストの80%は開発段階で決まる
製造コストの大半を占めるのは部品とその組み立て方法。よって購入コストと組立、調整コストで決まってしまう。
部品は材料を決めることで材料単価が、形状・公差・熱処理・表面加工によって下降順序や加工方法、型治具*1・設備が決まる。
- 作り方
機械と材料と人の編成が変わる
- 使い方
作業者、機械設備の稼働率、加工される材料の歩留まり、不良率、機械の故障率などでコストは変わってくる
- 買い方
材料、部品、設備、設備を動かすための消耗品などの買い方によってコストは変わってくる。購買契約の業者指定を減らし、見積もり合わせ方式をする。そのために情報収集をしておく。
管理技術
QC(Quality Control)、IE(Industrial Eng.)、VA/VE(Value Analysis/Value.Eng.)、標準化
「生産コスト削減のための製品設計(DFMA= Design for manufacture and assembly)」
米 Boothroyd Dewhurst社(BDI)の開発
*1:機械工作の際,刃物や工具を加工物の正しい位置に導くために用いる補助工具