IT系メモ

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広告媒体としてのケータイがテーマのフォーラム開催

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/26580.html

「モバイルはマーケティングの特等席」とする。いつでも持ち歩くケータイの中でも、着信音や待受画面は何度も目に、耳にする。

ということなのだが、確かに顧客のそばにいることによって、接点が生まれることは確かなのだが、携帯のみの場合はそれほど期待できるものなのか。現時点ではキャリア公式のサイトは、カテゴリー検索によってたどり着くことができるが、勝手サイトでなければいけなかった場合、大手アダルト業者でさえ参入を躊躇したのではなかったか。
携帯用の検索サイトでの人気キーワードの多くはタレント名やニュース関連であり、同じランキングに無料、着うたなどの単語が並んでいる。これをふまえれば無料で手に入るタレントの画像や着うたであって、検索サイトを利用する人は有料サイトを嫌っているということになる。PCと違って携帯は操作がしにくいので、その労力に見合った成果というのが、無料コンテンツということなのだろう。
そんな苦労をしたくないという人はキャリアのカテゴリー検索で上位に表示されるサイト、つまりテレビでCMをバンバン流しているサイトで満足することになる。求めるコンテンツがなければ顧客の満足は得られないが、PCと違って有料であるので、その多くが優良であり、かなり裾野が広い。インディーズなどの無名なものでなければ、検索で探す必要性もない。
その比較的無名なものでも大手サイトと同じところが運営しているのであり、大手サイトからグループとして囲い込みを行っている。それをしなければやっていけないってことだろう。

物品販売に関しては、利用者は安くなるのであれば利用しようといった動機ではないだろうか。これもわざわざ使いにくい携帯を使うのであれば、安くしろよということだろう。まだまだ携帯の画面が小さく、画像を多く載せることができないので、一画面に一点の写真を載せているサイトがほとんどだ。画面が小さい故に高画質な画像を置いているが、今のところすぐに表示されるのではなく、少し待たなければ表示できないといったことになっている。商品の情報も画面に一度に表示される情報が少ないために、より簡潔にといった方向のようだ。実際に広告を張った経験から、画像の無いところに文字を書くことはNGということのようだ。レイアウトの変更をして、大きな画像を1枚貼るのではなく、小さい画像を2,3枚貼り、その横にスクロールする文を載せた方が効果的だった。最近は着うたサイトも小さな画像を貼って横に説明を逐一載せるといったことを行っている。画像だけを載せ、説明文が全くないものは購入されないというのは経験済みである。ここらは携帯サイト、とりわけ出会い系や振り込め詐欺といったサイトの黒い部分が、メディアによって取り上げられていたことで、信用がないということだろう。黒いサイトが多く存在するのが事実ではあるが。
文章のみのサイトは物品では通用しない。いくら説明を詳しく書いても購入までにはいたらないようだ。というより、携帯で長い文章を読むことじたい嫌われる。写真がなけりゃ想像力で補わなければならないので、物品販売でタブーであることは間違いない。逆にキャンペーンで来るまでお楽しみといったことをするところもあったが、あとあとの問題を考えると賢明ではない。

雑誌から携帯サイトへ誘導するのも増えてきている。そのまま購入するのは60%というのを聞いたことがあるが、セレクトした商品ということで買っても失敗はしないというだろうという安心があるのだろう。またセレクト商品の多くが東京で実際に店で売っているということも安心への一因と言えそうだ。自分の周りにはない、希少価値の高いものは携帯でも売れるということなのだろうが、信頼のあるところしか難しいのではないだろうか。

ケータイはコミュニケーションツールなので、ほかの人に情報が伝わりやすい。

ということで、友達紹介サイトが多くあり、携帯サイトの初期から口コミによる伝達を重視しているところがほとんどだ。ところが多くなりすぎたために逆に友人に紹介しにくいといったこともある。

信頼できる友人から送られてくるメールは一般の広告メールより効果が高いと紹介した。

とあるのだが、ここでいう信頼できる友人というのは、現実世界での友人がほとんどではないのか。友人紹介サイトの多くが、コンテンツがどこにでもあるようなものがほとんどあり、紹介するほどのものではないのが殆どだ。お小遣い系の勧誘をする人もいるが、ネズミ講であるので問題外。実際にメールで飛び交っているのを観たことがないので想像に任せるしかないのだが、友人に伝えるのは得することかネタとなることがほとんどではないのだろうか。価値観が多様化していることもあって、相手が興味が湧くかどうかがわからないので、紹介しにくい状況はある。すでにコミュニティが存在している場合においては、情報が急速に広がるといったところだろう。
携帯でコミュニティができるのかということなのだが、結構難しいように感じる。コミュニケーションだけを目的としたサイトの場合、その多くが人が集まらないことで、さらに人が集まらないといったことになっている。人が集まるところであってもいざこざが絶えない。問題となるのは舌足らずということが殆どのようだが、これは携帯が文章を入力するのに適していないということだろう。

「ちょっと前までは自然体がよいとされていたが、今年はレイザーラモンHGやマンガのNANAホリエモンなど“キャラが立っている”状態を突きぬけ、キャラクター化しているものが元気がよい」

PCと違って多くのサイトにコテハンはいるのだが、人の集まるサイトにはキャラが立っている人がいる状況は確かにある。いざこざが起こる原因でもあるのだが、突出した人がいなければコミュニティも形成されないようだ。その人をネタとして消費して、祭りをやっていると言えばそれまでなのだが、無数に存在する携帯サイトでは、突出したことでもなければ人に紹介するまでもないといったころか。

「3とく」ユーザーのほう雑誌やラジオとの接触率は高い

とのことだが、この調査が携帯のWebサイトで行われていることには注意が必要だろう。メディアに強い関心がある層にはより有効といったところか。