IT系メモ

興味のあったことや、勉強したことなどをメモしていきます。

学習方法

日本の高校までの教育は、なんじこう考えよと啓蒙教育がなされるのであり、大学との形式の違いは授業と講義という扱いの違いに見て取れる。しかしながら大学でもその区別が曖昧になっている気がする。今更そんなことに嘆いても仕方がないのだけれど…。


そんな知のゆらぎの中で、どうやって学問をするのか。


MITで使用されている教科書を見てみると、練習問題の所要時間をかなりとってある。その問題も単に記憶力を試すようなものではない。つまり応用力が必要になってくるわけだ。向こうで推奨されている本の読み方の一つにPQRST法がある。PQRST法では章全体を通読した後、その章の始めに戻り、今度は章全体ではなく節ごとに精読をする。この際、それぞれの節で著者が何を伝えようとしているのかという疑問を持ち、この問いに答えるために知っている事柄と関連づけながら精読する。このとき単語だけを書き出しておき、あとで自問自答するのが良い。この際口述、自発的な暗誦が効果があるそうだ。そして章全体が精読し終わったならば、理論が体系づけられているかを確認する。以上がPQRST法であるが、練習問題も前半は理論の体系づけを手助けするものとなっており、後半は体系づけされなければ答えることができないような問題である。誠に良問を考えなさる。


方法はともかく、なぜ学ぶのかについては、結論を言ってしまえば、それが人たるゆえんというなんとも陳腐な答えなのだけれど、学ぼうとすればいかなる場所であろうと学問はできるという言葉を胸に、日々精進しようと決意するのであった。