IT系メモ

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映画「電車男」を見てきた

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テストが終わり、実験も早く終わったので映画を見てきました。前にカラオケに行った際、今度の木曜に電車男を観るのを付き合うと約束していたのですが、急遽予定を変更したんです。始めは開始時間が6時20分からと、50分近く時間があったので明日にするかと言うことになりかけていたんですが、映画館の周りは祭り一色だったので回って時間をつぶすことに。そのときの写真は下にあります。
予定を変更したために財布の中身が足りず友人に千円借金。本当は大学生でチケットを買えば1500円でキッチリあったんですが、一般で買ってしまったために300円足りなかったんですよ!あ〜あ…。


観た感想はちょっと物足りなかったかな〜って感じ。原作を知っているとはいえ、電車男毒男という集団に入っていることや、そこでのナパームなどの周辺事情や表現について、一切説明がないまま急に映像が切り替わるので置いてけぼりをくらったような気になったり、周りの妄想が2回も入るのでクドい感じがしたりしました。
私は電車男がこれほど共感を生んだのは、電車という日常から発生した非日常が受け入れやすかったということと、その場その場での他人の意見を聞けるRPG的要素だと思っています。しかし映画では、完全に一人称が消えてしまっているので、小説のような読者を引き込むトリックが必要となるのですが、それが少し弱かった気がします。映画では掲示板を見て電車男を応援する人が出てくるので、観客もそれに混じることができるのかなと思ったんですが、最後まで蚊帳の外でした。ならば応援する人など出さなくていいだろうに。ラストの告白シーンで電車男に賛辞を送るのですが、それが野暮ったいことこの上ない!
面白かったのが、眼鏡を取ったら美青年という古典的な漫画表現を映像化したこと。さすがに感心したのか観客から感嘆のため息が出ていましたw。

原作が好きな人には、違いを楽しむことができ面白い映画とは思うのですが、登場人物が多いことで消化不良を起こしそうになりそうでした。新しい表現としてはちょっと洗練されていない感じがするので、ドラマなどでおなじみの展開を現実で起こっていると読者に思わせることで反響を生んだ電車男*1では、ありきたりのドラマということになってしまったと思う。



とりあえずClie TH55電車男が使っていたので、それだけですべて水に流せますがw。

*1:この話が実際あったかどうかは問わない。読者に現実に起こっているのだろうと思わせるだけのものを電車男の話には持っており、そう確信していた人が大多数だったことは事実である。現実感を生むのに電車男以外の書き込みが影響しているのは確かだが、映画では表現できていなかった。