IT系メモ

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VR,ARが超えないといけないこと

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パーソナルコンピュータが出てきて、iPodにより個人が持つ音楽ライブラリを常に持ち歩くことができるようになり、携帯によってキャラを使い分けるようになった、その延長上にVRとARがあるのだとすると、VR/ARもパーソナル化です。

ただ普及するためには、他人に何をしているのかがわかるようにアピールする必要があります。

GOROman(@GOROman)さんがキモズムを超えないと普及しないというのを提唱されています。


GOROmanさんがおっしゃっているキモズムは、アーリーアダプターが使っているときはなんかキモイということで、何を超えればキモズムを超えたかどうかはおっしゃっていませんでした。

キモズムを考えた場合に、他人に何をしているのかがわかる、というのがカギではないでしょうか。

ポケモンGoがなんで社会現象に感じられたのかは、ボールを投げている様子からぱっと見でポケモンGoをやっているということがわかったからだと思います。
イングレスとポケモンGoが比較されましたが、イングレスは普通のスマフォを触っているのと変わりません。
イングレスをよく知っている人からすると、どこにポータルがあるかわかっているため、急に向きを変える人がいた場合はイングレスかなと察することができるわけですが、それよりもポケモンGoは見た目にわかりやすかったということです。

スマフォのマイク付きイヤフォンで話せるようになってかなり立ちますが、耳にスマフォを当てて会話していないと、周りからは独り言のように感じられてびっくりするものです。
街中で中国人がWeChatをイヤフォンで会話しているのが日常に感じられる人もいるので、普及してしまえばそれまでなのかもしれません。

AR/VRを外で使うようになった場合、キモズムとして何を見ているのかがわからないというのがあります。
使う側からするとパーソナルエリアがVR空間に展開されているわけなので、何を見ているのか知られたくないわけですが、周囲の人からすると、何をやっているのかわからないことをパブリックな場でするな、ということになり、ここのギャップがキモズムではないでしょうか。

もう一つ、VR/ARは他人に対して押し付けるという状況を作り出さなければいけません。

携帯電話の普及は、他の人と連絡を取り合う必要があるために仕方なくお金を払ってまでも持つという側面があります。
カラオケも他の人とコミュニケーションを取るために、歌の練習をする必要があったため長続きしています。
一眼レフは他の人とコミュニケーションを取るためには過剰な品質であるため、スマフォのカメラで取って代わられました。

ではVRはというと、何か新しいことがないか探している人が持っているのであり、現時点ではなくても困らないものです。
またドラクエやFFのように他の人もやっているから除け者にならないために、仕方なくお金を払わなければならないものでもありません。

VRは没入感がすごいということになっていますが、新しいコミュニケーション手段を作ることと、周囲の人間に何をしているのかわかるようにすること、これを解決しないことにはパブリック空間にいくことができないです。
没入感によって部屋の中ですら壁にぶつかるなど起こるのに、パブリック空間にいくことはできないのでしょう。