IT系メモ

興味のあったことや、勉強したことなどをメモしていきます。

googleとキュレーションメディア、情報と権力

WelqやMery、Naverまとめサイトでの問題は、不正確な情報とパクリ方法だったわけだが、個人的に思っていることをメモして残しておきたい。

現時点では引用方法が問題だということはわかるが、時代と共に常識なんて変わるものである、いう趣旨からである。


Googleはなぜ引用の定義を放置し続けたのか

Googleがその気になれば、

  1. 1番最初にネットに情報をアップした人を特定し、検索上位に表示すること
  2. 引用の割合を超えたサイトは村八分にすること

は可能のはずである。

Googleは既に権力を持っているのであり、引用の定義をしてしまえばよい。
本気でGoogleが検索で世の中をよくしようと思っているのであれば可能であるはずである。
(人が検索をかけて類似頻度を判別し、人力で解決する方法が最善であるとGoogleは考えないだろう)

Googleも利益を追求する企業であるため、どれだけパクリが発生しようが、プラットフォーム上でお互いが競争し潰し合っても問題ない。
あくまで悪いことをしているのはプラットフォーム上でのことであり、責任をとる必要はない。
仮にGoogleもWebでの検索がダメになったとしても、Google MapsAndroidなど他の選択肢を獲得してしまっているため、いざとなればトカゲの尻尾きりをすればよい。

 

一次情報を発信するのは一次産業に従事することと同じ構造

既にWebで稼ぐのはアクセス数であるため、どれだけ早くアクセス数が取れる情報を発信するか、で決まる。

一次情報を発信するためには、それなりの時間とコストがかかるわけだが、今のWebではペイすることは不可能である。

 

広告モデルで成り立つようにしている限り、コンテンツにお金を払っているわけではないのでありえない。
沢山RTされてようが、調査に時間とお金をかけてようが、Webにあるものにはお金が付かないのである。あくまでお金が付いているのは、広告から先の物が売れるからこそお金がつく。

 

人から人に物が渡っていくとそこにコストとして価値が上積みされる。
一次情報を発信する人よりも、二次情報の方が価値がある。
きゅうりを10円で仕入れてきて、氷で冷やして棒をさせば200円で売れるのである。
情報も同じである。

 

とはいうもののコピーによって発展するしかない

情報化社会の本質はコピー出来ることである。
コピーするのに、ほぼコストゼロで行えると言われていたが、まとめサイトではライターの給料であった。
1記事に価値はなく、いかにゼロに近づけられるように自身のプラットフォーム上でライターを競争させるか、と考えていたのではないだろうか。

プラットフォーム戦略が話題になったが、お金を稼ぎたい人に夢を与え、プラットフォーム上で競争させることで、プラットフォームを強化出来る。
その果ての姿が今ではなかろうか。

じゃあコピーを辞めろ!はマズイのではないか。
有料メルマガや有料記事の流れになってくると思うのだが、あれは有名人が知名度を利用して発信しているからこそ売れるのであり、全員にセルフブランディングを強いるものである。
お金を持ってる人だけがアクセス出来るようにすることで、お金持ちだけのコミュニティを形成したい人は多いだろうが、やはり発信される情報が価値があってお金を払っているわけではない。”誰が”発信したかがになる。

またお金を払わなければ見えないようになった場合、他と比較し検証することもコストがかかることになり、その検証結果もお金を払わなければならなくなる。

毎月10万出して正確な情報を得るのは現実的に不可能であったため、無料で共有できるWebが価値があったのである。

 

 

 

Googleがネットにどれくらい貢献したかで分配すればよい

解決策としては、Googleが一次情報を発信している人を特定し、一次情報を発信している人にお金を払えばよい。

サイトの知名度などではない、Googleが価値があると思ったところにお金を払う仕組みである。

既にGoogleからの広告収入でGoogleを批判することはできなくなっているし、Googleがあまり大したことしていなくてもインフルエンサーによって広がっている。それほどGoogleの権力は強くなってしまっているので、Googleにより権力を与えてしまえばよい。

GoogleA.I.がこの人の収入はこれだけと決めるのである。

 

そのうちSEOならぬ、AIO(A.I. Optimization)のようなハックも出てくるかもしれない。