IT系メモ

興味のあったことや、勉強したことなどをメモしていきます。

写真の加工について

irorio.jp

ブクマで話題になっていたので。

 

日本だと、『写真に関して加工してはいけない』という意見が多いですが、そもそもどこからが加工なのか、デジカメ内で既にセンサーから出てきたデータを変更しているではないかという議論になり、終わりはないです。
(自分はアナログ時代から焼き込みなどされてたので、使えるものは使えという立場)

なのでそこは置いておいて、他のことに対して目を向けて、色んな事情を加味していくと

  • SNS全盛期、TwitterInstagramで人気が獲得できる写真が皆が素晴らしいと感じているものである。
    他の人がつけたlikeが多い写真をより評価する傾向にある研究が出ている。

  • SNSでは最初はサムネイルでしか表示されないので、サムネイル映えする写真の方が見ることの方が多い。
    彩度が高い写真の方が目につきやすいので、SNSでは彩度が高い写真の方が受けが良い。

  • 歴史的な写真集を見ている層は少ない。SNSで既に色んな写真が見られるため。

  • 彩度を高くし、周辺光量を落とした写真の方が加工が楽。
    Lightroomだけですぐに出来るし、ワークフロー確立しやすい。

  • 映画などで見る色合いなどがリアルと感じるものであり、目で見える現実の色味の価値はない。


などが思いつくところです。

 

写真の加工方法がWebに情報がない

そもそも写真の加工についてWebに情報がないというのがあります。
例えば、下のような彩度の高い赤の深みを与えようとした場合はどうするでしょうか。
彩度バーを振る、というのが普通に思いつくことだと思います。

f:id:qpci32siekqd:20161010013940p:plain

ですが、①レイヤーをコピーして彩度を下げ、②ソフトライトにブレンドモードを変える、という加工方法も検索してもあまり出てきません。

f:id:qpci32siekqd:20161010014238p:plain

f:id:qpci32siekqd:20161010014331p:plain

f:id:qpci32siekqd:20161010014542p:plain

(左側からの網の影が煩くなってますがそこまで細かい処理していないです)

 

Webですぐに情報がないのに使うのはズルい!というのが正直なところではないでしょうか。

HDRについても、いかにも加工しましたといったのはツールですぐに出来るわけですが、Luminosity Masksを使ったHDRはあまり知られていないと思います。


Photoshop Tutorial - Blending Exposures With Luminosity Masks


How To Create Luminosity Masks In Photoshop

 

ライティングについても、多くの人が実践するようになってきましたが、以前はライティングなんてけしからんと言っていた界隈も、中国製で手軽に買えるようになってからは必須になってきたと思われます。
そのときにかけていた制限などは、時代とともに変わっていくものですので、あまり気にしなくても良いのではないか、というのが加工に関しての自分の意見です。

 

フォトヨドバシのようなトーンはすぐに出ない

photo.yodobashi.com

フォトヨドバシの写真を参考にすることが多いと思うのですが、こんな風には撮れないですし、RAW現像もすぐには出来ません。

パッとみてどういう風にしているのかわからないものは、マジックの種のようなもので、公開するのはよろしくないのかもしれません。

最後に

f:id:qpci32siekqd:20161010022448p:plain

いい写真を沢山みたい!というのが正直なところなのです。
SNS映えする写真だけでなく、色んな評価軸の写真が見られる環境が整えばと思うところです。