Photoshopの顔の歪みツールについて思うこと
6/22リリースのPhotoshop CC最新版(2015.5)はダウンロードされましたか?目を大きく、鼻を小さくなど、カンタンに顔立ちを調整できる新機能が追加されました⇒ https://t.co/IFcLzrBQB4 pic.twitter.com/kydLTgwfh5
— Adobe Students Japan (@AdobeStudentsJP) 2016年7月4日
Photoshopに新しい歪みツールが追加されました。ツイートでこんなの違和感があるというので話題になっていますが、どれだけ話題をさらっていくかなので、過剰に加工したものを採用していると思います。
今後の作業フローとしては、
- 背景レイヤーをコピーし、スマートオブジェクトに変更
- 最初に新しく導入された顔歪みツールで満足いく結果が出るかを試す
- 上手く行かない場合は自分で修正する
- 他のスマートオブジェクトへのフィルタ(CameraRAWなど)を追加
というフローになるかと思います。
CameraRAWフィルタからそうなのですが、別ウィンドウで複数のパラメータを設定するものは、スマートオブジェクトに対して行わないと、後でもう一度調整したい場合に戻せないです。
スマートオブジェクトは元に戻せるので便利ではありますが、Skylake CPUでもフィルタを沢山入れると再計算が重たいというのがあり、これでいくぞというのが決まった時点で別ファイル名としてコピーしてレイヤーを統合してしまっています。
さて、話を戻します。
幾つか項目があるのですが、使ってみた感覚だと、
- 目は調整する項目が足りない。
- 鼻はおそらくこれで足りる。
(焼きこみ、覆い焼きで陰影は追加する必要はあるかと思います。) - 口は、笑顔以外は使えるかと思います。
(マニュアルでやってもそれほど手間はかかりませんが) - 顔の形状は髪型によっては使えない場合があるかも。
真面目に調整しようとすると、顔のパーツのバランスが、年齢ごとのバラつき以内に収まるように計算してやるわけですが、いかんせんガイドが使えないので、
- 歪みフィルタOFF状態でガイドを設定し、顔全体の大きさに対する目の割合、耳との位置関係、目と鼻との距離と額の大きさのバランスを図る。
- 歪みフィルタで修正
- 修正後でガイドを設定して修正%を計算、やり過ぎたら、もう一度歪みフィルタを起動
のように、歪みフィルタの再起動が多く、手間がかかってしまっています。
以前の歪みフィルタでも同じことをしていたので、手間は一緒ではあるのですが…。
改善して欲しいこと
- 目を大きくする設定について、目頭の上側だけとか目尻の下だけとか、もう少し細かい調整が出来るようにならないと、自然な感じには使えない。
(わざとデフォルメするためのツールとしては使えるのですが) - 白目と黒目の大きさを変えられるようにしないと違和感がある。
目を大きく開けた場合だと、黒目部分がまぶたで隠れる部分が少なくなるなど、コピースタンプツールで描いていくことは、まだしないといけないので手間が多い。
コンテンツに応じる塗りつぶしと併用することでかなり楽になってきているが、円形を期待する黒目部分は、円形にはならず、引き伸ばされた形になり、マニュアルで円形に調整する必要がある。 - 顔の高さに対して耳の位置も変えられるようにして欲しい。
- 顔の大きさを変えるものは、陰影の追加で変えるものも追加して欲しい。
(複数枚、画角の違っているものを、全部同じ割合で大きさ変えられないので) - 目標とする画像を複数枚読み込ませて、どこを修正すればいいのかをサジェストして欲しい。目標とするものが見えるようになると編集のゴールが明確になるし、やり過ぎたのかも判断しやすく手戻りが少なくなる。
(例えば目元だめ有名人に似せていくといったことがしやすくなる) - これ以上変更したら違和感が出てくるアラートを出して欲しい。
修正後でも現実にいるレベルなのか、ゲームならいるレベルなのか、それとも宇宙人になってしまっているのか、そこを判断して欲しい。