IT系メモ

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中国を見ているとスマフォでお金を稼げないと生活できなくなるような気がしてくる

技術職はスマフォではまだまだ開発が難しいと思われるので変わらないと思うが、
他の人のことを考えてみる。

日本で飲食業界で働いていると、プライベートでもお店の宣伝をスマフォでしないといけない。看板娘は昔からあったが、普通のお店ですら、宣伝部隊がいるわけではなく、個人の宣伝力(SNS力)に依存し始めている。

日本でもスマフォの普及率は十分だし、若い人はPCを買わずにスマフォで生活しているのを見ていると、将来はPCを使うのは一部の人で、スマフォでお金を稼げなければならないのではないか、という仮説を思いついた。

しかし、日本で生活をしていると、サービス業は苦手分野なのか、既存の枠組みを超えるようなものは生まれにくいような気がしている。
Airbnbと同じことをしようとした人は日本でもいたと思うが、やり始めたが最後、違法だとか倫理観はどうなのだとか、そんなことで炎上する。

日本でサービスが生まれにくいのは炎上するか、しないか、真面目に考えなければならないのが足かせとなっていると感じてる。
中国を調べていると、法律が追いついていないのと、お金になればいいじゃないかというのと、怒られるまではやったもん勝ちという感じなので、思いついたサービスの勢いが凄い。

シェアリングエコノミーと盛んに言われるようになったが、他の人が使った後が気になるとか、儲けるやつはけしからんというか、シェアで儲けているのであれば別に粗末に扱っても問題ないだろうとか、そもそもシェア自体がキモチワルイという感じなので、日本に合ったようなサービスを考えてしまうので、いくら頑張ってグローバルだ!と外に出ようとしても、日本風土にあったサービスしか出てこないのではなかろうか。

中国だと、主収入は日本よりも少ないかもしれないが、副収入を得ている人が多い、と聞く(統計探したが、そもそも統計をとっているかわからなかった)。
行列に並んでいる間などのスキマ時間に、他の人にシェアして、そこから売上を上げれば良いんじゃなかろうかという思考が出来ているので、シェアリングエコノミーとは相性が良いように思える。

中国だと1日1万企業が新しく起業されるようになったと聞くし、貯蓄するよりも投資しないと、貯蓄だけしてるとドンドン資産価値が下がっていくのだから、いい感じに回ってるように見える。

あとはWeChat Payのように、iPadさえばレジ代わりができ、お店側でiPadで支払って欲しい金額とバーコード表示して、支払う側の個人がiPhoneのカメラで読み取ったら、銀行から引き落としされるといった具合で、日本だと下手にスイカなどが流行ってしまっているから移行に時間かかりそうに思える。

日本だと、スマフォのアプリに銀行口座番号を登録するのは気が引けるというのが、一般的な間隔ではないかと思うが、既に中国だと数億人がWeChatに登録しているそうだ。ネットで検索すると数値がブレていて実際の数値はよくわからないが、日本の人口よりかは多そうだ。

WeChatで出来ることの何に注目しているかというと、お金の動く速度が早いことである。WeChatはチャット機能もあり、日本に住んでいる中国人が音声チャットしているのを見かけることも多くなったが、あんな感じにチャットで確認して、よければWeChat経由でお金を振り込むのである。
日本に来た人が、買うものをチャットで中国本土にいる人に確認し、お金を振り込んでもらって買うというのが出来る。

仕事を引き受けて納品したが、お金が銀行口座に入るのが数ヶ月先で、色んなところと取引をしているとウッカリ忘れているとか、お金が早く入金されないと飢えるというような感じではないのだ。

じゃあ日本で似たようなことがあるのか考えてみたところ、お店に展示されている商品をスマフォで撮ってメルカリなどで宣伝。売れたらお店にいってお金払って商品を購入しメルカリで転売といった感じか。
盗品を実際に盗む前にスマフォで写真撮ってメルカリに出して、売れたら盗んで手元に物を残さないといったのもある。

真面目なことをもうちょっと考えてみようと思う。
ヨドバシカメラで商品の撮影が出来るようになってしばらく経つ。SNSで商品画像を流した方が広告になるだろうということと、何を買えば良いのかを写真を撮って聞くというのは、日本人の考えだとわかりにくいかもしれないが、先ほどの中国人がWeChat使って、本国にいる人に買う商品を聞くというのを考えると、日本人からの要望で変わったのではなく、お金を落としてくれる中国人のためかというのがわかる。

日本人向けに何かできないかということになるが、例えばYouTuberやツイキャスなどで話題になっている人に、動画を撮った商品を、自動で動画の下に商品紹介するといったサービスを思いついた。

これも日本だと動画で物をねだると、乞食法によって捕まってしまうが、そこはSNSで有名人でお店側にも有利になっていると考えると、そのうち通ってしまうのではなかろうか。
容姿端麗な人はスマフォで自分の動画を撮るだけで、視聴者から物が送られてきて生活できるってわけである。

技術的なところだと、商品タグのところにARタグを入れておき、ヨドバシで自撮り動画を撮って配信すると、ヨドバシ.comへのアフィリエイトが動画の下に表示されるような仕組みになるかと思われる。

YouTuberは日本だとどうもパイが小さいのか、今のところだと将来性は微妙な感じはするが、中国はそれなりにパイがある。宣伝力があるところには、お金が集まる。中国版Instagram「in」もそうだし、スマフォで写真撮って加工すればお金が稼げるのである。

日本だと、Office使ってという感じだが、スマフォアプリやサービスでお金になると思ったらすぐに使えるというのが中国の強みだと思われる。
個人情報保護の意識がないのでアプリはとことん個人のログ収集するし、中国人はそれに反対もしていない。
日本でサービスしようとしてTポイントカードの情報を使ってなどやるのに、手間と労力が掛かり過ぎるのを、中国はやってのけてしまっているのだから、そりゃアイデアも生まれるだろう。
ビッグデータ活用と言っているが、データから新しいことを思いつくのは、多くの人が見た方がいいのだ。データサイエンティストが見ていたとしても、データサイエンティストが思いつくことをデータベースで探すだけなのだから。

それよりもユーザーを見てニーズはどこにあるのかを探して、行動に移してしまっているところが中国の凄いところだろう。怒られるまで図太くなければビジネスもできないところなんて日本人には無理っぽい。