IT系メモ

興味のあったことや、勉強したことなどをメモしていきます。

CaptureOneでやっていること(主にポートレート)

CaptureOne Pro9.2を現在使っており、バージョン7辺りから気に入ってアップデートして使い続けています。

Adobeのフォトグラファープランが月額1000円でPhotoshopLightroomの両方使え、iPhoneアプリも使えるということで契約されている方が多いなか、CaptureOneを使っている理由はいくつかあります。

  1. Lightroomの明瞭度に相当するクラリティが自然であり、以下にも加工したという感じにならない。上品な加工が出来る。
  2. 白飛びや黒つぶれ箇所の復元の方法が自然であること
  3. 肌に関する項目が多い

Lightroomで加工っぽくなるのが嫌な人は試してみるといいかもしれません。

 

では自分の使い方について簡単に説明します。

 

普段の写真の管理にはカタログを、テザーにはセッションを

f:id:qpci32siekqd:20160702092200p:plain

CaptureOneには、写真データを保存しておくデータベースの方法として、カタログとセッションがあり、どちらを使うか悩むと思いますが、自分の使い方としては

  1. 写真は基本カタログに。外付けHDDにあるデータをオフラインでも参照出来る。
  2. テザー撮影時はセッションを毎回作成

ということをしています。

外付けHDD4台で写真を管理しており、カタログであれば途切れたとしても粗い画像は見ることが出来るためです。下で緑が接続されているもの、赤が切断しているものです。カタログ本体はSSDに保存しています。

f:id:qpci32siekqd:20160702092439p:plain

 

基本特性は、Film Extra Shadow

基本特性のプロファイルについては、撮影に使用した機種以外のものは変えていません。機種によって出てくるメニューは違うのですが、コントラストが強いと感じる機種ばかり使っているので、Extra Shadow一択です。

f:id:qpci32siekqd:20160702093815p:plain

シャドウ側がこれで浮いた感じになるのですが、トーンカーブや色を指定して必要な箇所は暗くしています。最近の機種の暗部にたくさん情報がある機種だと別のものを選んだほうが良いかもしれません。

 

カラーグレーディング

f:id:qpci32siekqd:20160702094256p:plain

ハイライトは黄色かぶりしているのだけど、シャドウは緑かぶりしているなど、そういった時に使うものです。マスタータブに関してはホワイトバランスの調整(カラーコレクション)に使いますが、シャドウ、中間調、ハイライトに関しては色味と明るさを変えるために使います。

Lightroomだと色みをつけるだけですが、映画のような色合いを目指したい場合は明るさも変える必要があるので、トーンカーブで頑張るよりも楽かと思います。

カラーグレーディングの方法については、写真で探すよりも映画や動画関係を検索するといいかと思います。(写真界隈ではされている方は多いですが、知見は映画の方が流石に先行しているだけあって多いです)

 

色を選んでそこからマスク作成

f:id:qpci32siekqd:20160702094838p:plain

Photoshopで色を選んでマスクを作ることも多いかと思いますが、同じことをCaptureOne9で出来ます。

CaptureOneではLightroomのようにブラシでマスクを作ろうとした時に境界部分の抽出機能が弱く大雑把な部分調整しか出来ません。

なのでここで色を選んでマスクを作って、不要な箇所をブラシで削除するという方法をとっています。

 

露出調整パラメータ

f:id:qpci32siekqd:20160702095353p:plain

普段使っているカメラだと、デフォルトはこのようなパラメータをかけています。

露出に関しては、RAWはアンダーで撮るべきだとよく言われていますが、自分の場合は人に露出を±0に合わせて撮影しているので、振っていません。

ダイナミックレンジが広いカメラを使っているわけではありませんので、アンダーに撮ってしまうと色を出すのに時間がかかってしまうためです。

コントラストはデフォルトがコントラスト高めなので下げてます。トーン逆転して変な灰色にならないところを探ってます。

ハイダイナミックレンジは、基本特性でExtra Shadowを使っているので、黒が閉まっていない状態なのでシャドウはあまり適用せず、ハイライトはガッツリとかけています。
バージョン7の時は50%以上は不自然な感じになっていましたが、バージョン9だと75%ほどまで上げても破綻せずかけてくれますので、必要な分だけかけています。

クラリティの方法は最近はナチュラルが多いです。レンズでボケているのかわからないかと思います。加工っぽくしたい場合はニュートラルなどを選んでいます。漏れた光を演出したいときもニュートラルを使っています。
ストラクチャについては+側に振って、繊細な線が出るようにしています。

レベルに関してはA(オート)を押してRGB揃えるようにしています。
ホワイトバランスを調整しようとしても黒が揃っていないとどうしても色が揃わないことが多いです。大抵はオートでなんとかなりますが、光源によっては揃っていないこともあるので、その時はマニュアルでRGBの黒を揃えています。

カーブについては、輝度トーンカーブが追加されてからは、RGBはもう触らないようになりました。輝度トーンカーブだと明るさだけ変えて、色味を変更しないようになり、より調整が楽になりました。
RGBと輝度はポイントツールを使えば良いのですが、R/G/Bは手打ちなところだけが不満点です。

レンズパラメータ

f:id:qpci32siekqd:20160702101148p:plain

レンズについては、プロファイルにないレンズを使っているので、ディストーションは触っていないです(逆に変になるため)。

鮮明度だけはガッツリとあげて繊細な線がでるようにしています。レンズ光量低下ですが、80mmを普段使っている分には特に気にならないのでかけていないです。逆にビネットで少し落としています。

LCCについては物撮りをしていませんので、わざわざ白い紙をレンズの前において露光ムラを修正することはしていません。

 

クロップ

f:id:qpci32siekqd:20160702101638p:plain

クロップについて、必要があればいじるのですが、キーストーンなどはPhotoshopでやってしまったほうがボタンひとつで出来るので触らないようにしています。

オーバーレイはテザーで合成用の写真を撮るとき以外は使用してないです。
(それ用のツールだと思いますし)

 

シャープ

f:id:qpci32siekqd:20160702102051p:plain

シャープネスは半径を一番小さい0.2に設定して、量をガッツリ降っています。
Photoshopに持っていく前提なので、最終的なシャープネスはPhotoshopでリサイズした後に決めますので、細い線が残っていてくれる方がありがたいためです。

ノイズ除去については強めにかけています。あまりノイズに強くない機種で撮影しているためです。

モアレについては、上では全くかけていないですが、Photoshopでするよりも断然CaptureOneの方が上手いので、モアレを見つけたら対応しています。

スポット除去については、CaptureOneでやると変になりより時間がかかると思いますのでPhotoshopでやっています。

現像はJPEG書き出しの場合はJPEG QuickProof

f:id:qpci32siekqd:20160702102506p:plain

Photoshopに渡すためのデータはPSDの16bitで書き出しますが、スマフォしか持っていない人も多いので、JPEGを書き出す場合はQuickProofを利用しています。

Skylake Core i5 -6600K、メモリ32GBで現像する場合

  • 普通にJPEGで書き出す場合、90分
  • QuickProofで書き出す場合、5分

とかなり差があります。

QuickProofはどんな魔法使っているんだということですが、プレビュー用に作っているJPEGを別途保存しています。

RAW現像パラメータを調整している裏で、プレビュー用の画像を作成しているので、最後の画像を調整した頃には、ほぼ終わっているというわけです。

プレビューのサイズは環境設定でサイズを指定できますので、必要なものを選んでいます。

f:id:qpci32siekqd:20160702103332p:plain