ISO感度設定がいらなくなるISOレスカメラ
http://aggregate.org/DIT/ei20150210.pdf
一言でいうと、ダイナミックレンジが広くなると、ISO感度を上げてノイズが多くなるよりも、後処理で露出を上げた方がノイズが少なくなり、ISO設定が不要になるのではないか、という想定されたカメラのことです。
後処理で露出を上げるのであれば、データが光量に対して比例関係でなければならず、14bitRAWでは14EVしかダイナミックレンジを上げることが出来なくなります。
じゃあ14EV以上にダイナミックレンジを広げるにはというと、
- 光量の大きい明るい部分に対して、明るければ明るいほど感度を下げてやる。
光量に対して比例にするのではなく、logをとる。 - 16bitなどRAWのデータ量を増やす
1は光量に対して比例でないので、ダイナミックレンジは広がるけれども、後処理で逆変換してやらなければならず処理が大変そう。
2は製造時のテストのコスト高になりそう。
個人的にはテスト時に16bitまじめにデータが出て来ることを確認する必要はないのでは?と思っています。個人の環境で入力する光量側を1bit分変化させることは出来ないと思いますので。
ソニーのF65が16bitRAWですが、動画ではスループットが大変ですが、写真でもやらないかなーと。
CMOSイメージセンサーでダイナミックレンジを広げる方法は下のようなのがあります。
http://www.ppgee.ufmg.br/defesas/932D.PDF 上の表はここから持って来てます。