ストリートスナップと街撮りと盗撮と
という記事がはてブで盛り上がっていました。
たった一つの記事だけで400越えのブックマークというのもある意味凄い。
まずカメラというのは暴力性を秘めていて、レンズを向けられると誰でも身構えてしまうものです。写真に写るのが嫌な人はそれなりにいる。
ストリートスナップというのがどういうものかというと、町中で一人立ってもらって縦位置で撮影したのが一般的。参考までに「apparel-web.com」にストリートスナップのコーナーがあるので載せておきます。
渋谷や原宿に行った時に、こうしたストリートスナップの撮影現場に出くわしたことがあります。三脚とミドルクラスの一眼レフとレフ板くらいでの撮影。撮る人とレフを持つ人の二人で撮影していました。
ストリートでの撮影というのは昔から行われていました。例えばウィリアム・クラインという人がいます。有名な写真集だとNewYorkでしょうか。
ストリートスナップとは違い猥雑な写真です。人が集まっている中でシャッターを押していますので、当然多くの人が写ります。カメラに対して視線を向けていないからこその力強さがあります。
もちろんカメラに視線を向けている写真もあります。撮られる側がかなり意識していますが、カメラを向けるとポーズを取ってくれたからシャッターを押した、そんな感じの写真です。
日本で有名なのは森山大道でしょうか。有名な写真集に新宿というのがあります。
はてブのコメントを見ていると、「街撮り」という言葉から推測したのはストリートスナップか森山大道の写真ではないでしょうか。しかし、Googleで「街撮り」を検索すると、盗撮しただろうというサイトが上位に出てきます。
街撮りをしている人たちにとって、街撮りというのはごく普通の用語であって、サブカル界隈で言っているストリートで写真を撮った写真とは違っているようです。
次に相手に許可を貰わなければ写真が撮れないのかということですが、一般的な感覚ではそうだろうと思います。ウィリアム・クラインや森山大道の写真を見て、自分もこういう写真を撮りたいと思い、目指している人には非常に難しい問題です。
人が写ってはいけないのであれば、町中では空を撮るしかなくなる。難しいです。
はてブ界隈でこれだけ盛り上がるのは、タイトルがサブカル臭っぽかったが実は性的なもので裏切られた感があるのと、犯罪者はつぶせの2つからのようですが、芸術性との差分を説明できればいいということでもないような気がします。