引用元を書く手間をどれだけ減らせるか
2011年は電子書籍元年と言われていましたが、それほど普及したという印象はありませんでした。
それでも徐々に普及していくのだろうし、電子書籍ならではの使われ方も出てくるのだろうと思います。
電子書籍でよく言われるのがコピー&ペースト問題です。電子データの利便性は劣化せずにコピーできることですので、電子書籍を出す側には問題だというのがよく言われます。
ブログが流行り始めた当初、コピーなのか引用なのか議論されていましたが、電子書籍が普及していくと同じ議論が出てきます。
最近ではニュースサイトなどで、記事にブログヘの引用ツールが出てきました。ボタンを押せば引用箇所を 画像も含めて出来るというものです。
電子書籍でも同じものが出てくるだろうと思います。一つの本を多くの人が読んで感想などを共有するソーシャルリーディングは、ソーシャル全盛期の流れから当然広まると思います。
引用元が書かれないのは引用元を書くのが面倒だから、その面倒な手間を減らせばいいじゃないかというのが、アーキテクチャ的な発想なんじゃないかなぁと思うのです。
閲覧端末と編集端末が違うので、どうやってスムーズにやり取りをするかというのもあります。iPadをノートパソコン代わりに使おうと思って買ったデジタルガジェットに強い人の多くが、MacBookAirに落ち着いた事例がありました。iPadは閲覧端末としてはいいけども、編集作業には向かないってことですね。ガジェットに強い人ですらそうなのだから、普通の人には難しいでしょう。
電子書籍を閲覧している端末で引用箇所を指定しておいて、編集端末で簡単に引っ張り出せないといけない。ここらへんはクラウドでなんとかなるんじゃなかろうかと思ってはいますが。