IT系メモ

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ARMv8ベースの64ビットプロセッサ「X-Gene」のデモ動画

http://www.edn.com/video/video.php/?bclid=870126318001&bctid=1244507135001

スマートフォンで一般的にも有名になったARM CPUのアーキテクチャが更新されました。iPhoneなどに載っているCortex-A9のアーキテクチャはARM v7で、これが更新されARM v8となりました。


64ビット命令が追加されたことが主な特徴となっています。以前からNvidiaが64ビットアドレス空間に対応することをARMに要求していましたし、ARM自身も64ビットに早期に対応しなければならないと言っていました。


64ビットと言ってもハード的に64ビットのアドレス線があるわけではなく、64ビットフルに使うようなメモリは、メモリの発展速度からは早々に起こるわけではないので、40数ビットに限定し効率化しているようです。ここはインテルCPUと同様ですね。


これでスマートフォンの性能が上がるかというと、そういうものではなく、主にサーバー向けになります。サーバーでは電力効率をいかに上げるかというのが課題となっており、電力効率の良いARMに期待されています。実験的にARMを使ったサーバーを作ったところもあり、SQLも動作しています。


アーキテクチャと同時にコアの発表というところが衝撃的ですね。日経BPの記事によると10Gビット/秒のLAN、テラビット/秒クラスの速度でコヒーレンシを保証したオンチップ・インターコネクト、マルチチップ構成時にコヒーレンシ保証で100Gビット/秒のチップ間通信を行うソケットを集約とあります。


10Gイーサが載っているだけでもサーバー向けだというのがわかります。テラビットで動作保証と書かれているのですが、実際の速度はいくつで動作するかは書かれていませんでした。目標動作周波数はあるのでしょうが、現時点ではFPGAで新アーキでCPUコアが作れるか試している段階でしょうから、言及していないだけかもしれないですが。