2012年のソーシャルメディアは何が出てくるのか
メディアの本質は個人のプライバシーを流すこと
2011年も色々ありましたね。2012年もソーシャルメディアの流れは変わらないでしょう。どういったメディアが出てくるか楽しみです。その前に振り返っておこうかと思います。
昔のメディアは有名人が対象でした。そしてメディアに乗る情報は有名人のプライバシーでした。
ソーシャルメディアになり有名人だけでなく、一般人の情報も乗るようになりました。
- Twitterで今何をしているのか、何を思ったのか(興味関心)を文字や画像で伝える。
- LinkedInで自分がどこ(会社や組織)に所属しているかを伝える。
- ニコニコ生放送で、自分が今ゲームをしていることを伝える。
- Ustreamで自分が伝えたいと思っていることを伝える。
- GPSで自分が何処にいるのかを伝える。
- 自分が購入した物をどのように使っているかをブログで文章と画像で伝える。
2012年も新しいソーシャルメディアが出てくると思いますが、伝える手段が変わるだけで、そこに乗る情報は個人のプライバシーで変わらないと思います。
プライバシーを公開するデメリットよりもメリットを出すか
ソーシャルメディアは個人のプライバシーを公開するわけですから、デメリットよりもメリットが大きくないと流行らない。
- Twitterで自分の興味があることをつぶやいていると、同じ興味を持った人と会えて共感できた。
- LinkedInでスキルを公開していると仕事に結びついた。
- ニコニコ生放送で放送方法がわからずに困っていると、視聴者からのコメントで問題が解決した。
- Ustreamで有名人の家の様子が後ろに写っていて、親しみを感じた。
- GPSで自分の場所を公開していると、近くに居た人から連絡があって一緒に食事をした。
メリットとしてはお金であったり、ソーシャルメディアを利用しなければ起こらなかった体験であったりします。
お金に関しては残念ながらネットではお金に結びつけると抵抗に会い、公開しているプライバシーを使ってデメリットを大きくする炎上が起こることになります。
そのためより多くの人に使ってもらうなら体験型になります。
あとアーキテクチャとしては、プライバシーを公開することのハードルをいかに下げるかでしょうか。
体験は成長とリアルタイム性
成長は感じられるのは嬉しいものです。よくマリオが徐々に操作を覚えていって応用ができるように設計してあると指摘されるアレです。
どうやって成長を感じられるようにするかということですが、ちょっと前に流行ったゲーミフィケーションのような、何でも数字化して数字を上げることで成長を感じさせようとしたのは、それほど流行らないのではないかと思っています。
というのも数字化してしまうと、自然と上限が決まってしまうのと、後から新規に入ってくる人がその数字を見て到達出来ない(自分はそこまで成長できない)と感じてしまうとモチベーションが維持出来ないからです。
このブログだってアクセス数なんて意識していたらやってられんのですよ( ゜Д゜)
リアルタイム性はもうTwitterやUstreamやニコニコ動画でやってる通りで、もうこの流れは変わらないと思います。
他人からの反応があると嬉しい。そのハードルをクリック一つまで下げたいいねボタンや+1ボタン。これ以上反応へのハードルを下げられるのかちょっと分かりません。スマートフォンのモーションセンサーを使って、良かったら卓球のように1スマッシュ!とか身体性に関するのも出て来るかも知れないです。
臣下は王に羨望し、王に魅せられる
Fate/Zero 面白かったですね。これだけのクオリティが毎週見られるとは。
そんなFate/Zeroの11話ではライダーが王とは何かを説明するセリフがあります。
「王とはな、誰よりも強欲に誰よりも豪笑し誰よりも激怒する。
清濁を含めて人の臨界を極めたるもの。
そうあるからこそ臣下は王に羨望し、王に魅せられる。
一人一人の民草の心に我もまた王足らんと憧憬の灯が燈る」
ソーシャルメディアによく有名人が参加すると参加者が急増しますが、これも同じ現象です。
自分も有名人と同じような体験をしてみたいと思うからこそ参加する。
テレビで有名になった人を呼んでくるだけでなく、ニコニコ動画のようにニコニコ大会議によって注目を集める人を創り上げるという方法もあるでしょう。
ネットによってピラミッド構造が作りやすくなりました。ピラミッドの頂点が決まってしまったのであれば、別のピラミッドを作ってやればいいのです。
常連が幅をきかせるコミュニティは潰れていく。ココらへんは2008年の4Gamerのひろゆきのインタビューの通りだと思います。
最後に
同じことの繰り返しじゃん!と思われる方も多いと思いますが、それでいいのです。
ネットは実験場。色々なものが見られる方が面白い。
こうやって書いているとLSI関係ってソーシャルメディアと相性悪いよなぁと思います。
俺様CPUを作って性能競争するソーシャルメディアはさすがに出てこないわな。